内容説明
本書は、植物のフェノロジー(特に、開花フェノロジー)に着目した初めての和書である。植物生態学・分類学の専門家で、国立科学博物館の現役キュレーターである著者が、写真や図を豊富に用いて、過去の研究、野外調査や仕事の様子を紹介しながら、前提知識なしでも理解できるよう易しく解説する。
目次
1 植物のフェノロジー
2 いつ花を咲かせるのか?
3 植物の種多様性を知る
4 ところかわれば花かわる
5 過去をさかのぼる
6 伝え広めるために
7 研究者って何者?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とろまつ
5
植物のフェノロジー研究について、分かりやすく解説してくれています。現在国立科学博物館にてキュレーターの職にある若き研究者である著者が、東南アジアでどんな研究をしてきたか、調査方法、調査の結果分かったことなど楽しく読みました。後半には研究職への誘いや、研究内容を広める活動なども紹介され、コラムの内容も面白く、興味津々で読み終えました。2025/03/20
Go Extreme
2
植物のフェノロジー: フェノロジー 植物の様々なフェノロジー いつ花を咲かせるのか: 植物が作る四季 花の季節 フェノロジー段階 樹木と草で違う 定量的に比較する 植物の種多様性を知る: 東南アジア研究 ベルトトランセクト法 熱帯植物調査の壁 分類学 未記載種か否か 調査地への恩返し ところかわれば花かわる: 未知のフェノロジー記述 フェノロジーの緯度勾配 過去をさかのぼる: 暖冬だと早く咲く ハーバリウム 標本の保管・存在意義・整理 伝え広める: アウトリーチ活動 オンライン発信 伝える・広める発信2024/12/08
Go Extreme
1
フェノロジーとは:季節的気候変化に応答した生物のライフサイクルやイベント(発芽 開花 結実 紅葉 渡り 冬眠等)研究 研究内容:植物の開花時期(気象条件 ポリネーターとの関係) 多様性(種内 個体間) 東南アジア熱帯林調査経験 研究方法:野外観察 統計分析 ハーバリウム(植物標本)活用:過去のフェノロジー情報源 気候変動影響解析 現代的意義:気候変動影響の理解 生態系変化予測 生物多様性保全への貢献 研究者の役割:アウトリーチ活動(研究成果の社会還元)の重要性 博物館の役割 研究者の資質 キャリアパス紹介2025/04/18
Teo
0
フェノロジーは生物季節の事で花を咲かせたり種子を作ったりする季節感がそれに当たるけど、うん、まあ種子植物だとそんな感じだが海藻類はもっと劇的で面白いよ。それにしてもあれが大変だったとか妙に苦労話が多いなと思ったら、著者は博士課程を出て間もない人なのか。2025/03/15
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