運命の終い

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運命の終い

  • 著者名:奥田亜希子【著】
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • 小学館(2025/05発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093867504

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内容説明

運命もロマンも信じない今の大人の恋愛とは。

 花屋でパート勤務をしている主人公の彩香は、30代で未亡人となった。高校生の頃恋焦がれた20歳以上年の離れた数学教師との出会いを運命と信じ、想い続け、卒業後に2人は結ばれた。
 娘も授かり幸せな生活を送っていたが、その最愛の夫はガンで他界。当時の彩香にとってすべてだった夫。
 喪失感を抱え「もう運命なんて信じない。ロマンも要らない」とすべてを諦めて暮らしていたが、ある日、自分が失ってきたものの大きさに気づく。そして、焦燥感にも近い熱い衝動から偶然出逢った男性・今井と「雑な大人の恋愛」をすることに。
 ほどよい距離感と大人のルールを決めて始まった二人の恋。だが、徐々にその関係性は歪に綻び始める。お互いを、「運命の果てに立ち尽くしていた者同士」と実感していたはずだったが、徐々に彩香の心には違和感が生じる。そして今井にも、打ち明けられずにいた「真実」があった・・・・・・。
 不倫、泥沼、女性が悩み泣き濡れる恋愛・・・・・・。そんな「昭和・平成までの大人の恋愛」とは一線を画す、現代<いま>の大人の恋愛に「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」受賞の著者が真っ向から取り組んだ渾身の一作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

188
奥田 亜希子、初読です。 タイトルから想像していた内容と異なり、割と普通の大人(30代の未亡人)の恋愛小説でした。 https://www.shogakukan.co.jp/books/093867502025/06/21

いつでも母さん

136
そもそも『雑な大人の恋愛』って何?んなものに名前を付けるな!そこから私の感覚とはズレがあって・・それはもうそれなりに読んじゃった次第。何が「運命」なんて過ぎてから感じるものなのかもね(遠い目)その瞬間ビビッととかキター!とか私には気の迷い。マボロシよ~!(当方比)老いを感じた読書時間だった(汗)って感想になってない。2025/06/17

おしゃべりメガネ

118
何気に好きな奥田さん作品。うまく伝えられず申し訳ないのですが、オトナなちょっと疲れ気味な雰囲気と、やさぐれ感と僅かなポジティブ感のミックスされた感じがハマります。本作は二十歳にて高校時代の教師と結婚した生花店パート勤務の「彩香」が主人公で、20歳年上だった夫は数年前に死別し、北海道の大学に通う二十歳の娘「凪」とは離れて暮らしています。恋愛なんて無縁と思っていた「彩香」に、予期せぬ出会いがあり、その男性とは少しずつではありますが着実に親密になっていきます。40歳にして再び恋愛モードの行方が綴られています。2025/07/02

Ikutan

68
20歳年上の夫が病死した。高校時代からの憧れの教師だった夫と、親の反対を押し切って結婚し、二十歳で妊娠出産。40歳でシングルマザーになった綾香の揺れる心が描かれる。マッチングアプリの『雑な恋愛』を試しても心の空白は埋められず、知り合った1歳年下の大地と詮索や束縛をしない『気軽な恋愛』を始めるが…。二十歳の娘の存在やそれぞれの事情。40歳はまだまだ先は長いし、これから、まだまだ新たな運命が待ち受けていると思うけどな。物語に彩りを添える、綾香の花屋での仕事や各章のタイトルになっている花の名前がいいね。2025/09/02

konoha

54
景色が浮かぶような丁寧な文章が印象的。3年前に夫を亡くし大学生の娘、凪と離れて暮らす彩香は勤務先の花屋の客、大地と付き合い始める。亡き夫との恋愛と現在を交互に描き、久々の恋への喜びや戸惑いを細やかに表現する。凪との確執や大地への疑いが生まれる中、ドライフラワーのレジンを作るエピソードが一息つけて好き。居酒屋や花屋の描写が生き生きとしている。北海道料理とビールが美味しそう。リアルな内容だけにリアルじゃない部分が気になった。彩香の母親っぽさが鼻につくのと大地が苦手だった。2025/06/21

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