岩波現代文庫<br> 丸刈りにされた女たち - 「ドイツ兵の恋人」の戦後を辿る旅

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岩波現代文庫
丸刈りにされた女たち - 「ドイツ兵の恋人」の戦後を辿る旅

  • 著者名:藤森晶子【著】
  • 価格 ¥1,166(本体¥1,060)
  • 岩波書店(2025/05発売)
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  • ISBN:9784006033538

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内容説明

第二次大戦中にドイツ兵と愛し合ったフランス人女性の多くが,解放後に見せしめとして丸刈りにされた.「対ナチ協力者」として命すら脅かされた彼女たちはどのような戦後を生きたのか.日本人留学生が,つらい過去を背負いながら戦後フランスを生き抜いた女性たちに出会い,その人生を綴った記録.(解説=マルコ・ソッティーレ)

目次

はじめに
第1章 レジスタンスの国――ジャクリーヌの場合
「戦争の子供たち」国際講演会
「フランスの恥」
「呼びかけ」から解放へ
元レジスタンス活動家の反応
マルセイユの老婦人
オルレアンの元陸軍大将
ドイツ国防軍情報センター
第2章 写真の呪縛――シモーヌの場合
キャパの写真
『ライフ』
シモーヌ・トゥゾー
裁判による粛清
シモーヌへの追及
リディアさんの父親探し
第3章 「ナチの被害者」――リナの場合
南ドイツ・フェルバッハ
ナチ・ドイツの人種政策
ナチ党による丸刈りの収束
リナの戦後
第4章 母と子の戦後――テレーズとマリ= ジョゼの場合
父親探し
ナチの人種主義政策と「生命の泉協会」
解放後の各国の女性への暴力
ドイツ兵の子供への各国の対処
近年の動き
第5章 制裁の起源――マルグリットの場合
姦通の罰としての丸刈り
女性の髪の象徴性
見せしめの歴史
「タールと羽」
中世的野蛮
日本における丸刈り
第6章 「不幸な人生を歩むよう定められているの」――セシルの場合
出会い
オテル・ド・ラ・ガール
セシルさんの手記
別れ
第7章 「これは恋の話なのです」――マドレーヌの場合
最初の証言者
グルノーブル
マドレーヌさんの証言
「グリュースゴット,グリュースゴット」
第8章 できなかった再出発――エステルの場合
『ヒロシマ・モナムール』
サン= フルール
アルブイ家の人たち
戦後フランスにおける丸刈りの記憶
有罪の被害者
あとがき
岩波現代文庫版あとがき

解説 戦時下における女性の「丸刈り」と女性の身体…………マルコ・ソッティーレ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

miaou_u

12
タイトルから先ず浮かぶのは、私も例外なく、キャパの撮影による、髪を剃られた女性が街なかで子を抱き、母親と共に帰宅する様子を通りを埋め尽くすほどの市民が嘲笑して見物している写真だ。実際には独兵との繋がりを持った女性の大半は丸刈りを逃れているそうだが、仏解放当時、この辱めを受けた女性は推定2〜3万人。そして、キャパの撮影したこの女性がどのような人生を辿ったのか知らずにいた。(続く↓)2025/05/03

しゃる

1
 主に占領下フランスにおいて「対独協力を行った性的な罰」で丸刈りにされた女性たちについての聞き取り調査研究の記録。彼女らは「ドイツ兵の恋人」と呼ばれ今に至るまで蔑視の対象とされてきた。しかし実のところ、当事者たちはドイツ人兵士と関係を持った人物のみで占められていたわけではなく、密告などの政治的協力を行った女性も含まれていたのにもかかわらず、糾弾された女性たちの一部が見せしめの丸刈りに処され、「ドイツ兵の恋人」と呼ばれたのであった。本文では、レジスタンス派の活動家らによる丸刈り執行、(←これでも…[続] 2025/09/20

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