内容説明
「勇者を導く師匠ポジこそが至高!」
そんな思考を持ち、ファンタジー世界に転生した男は(いるかもわからない)勇者の師匠になるため、来る日も来る日も剣の腕を磨いていた。
数年後、彼はなんとか巨大なリスの魔物を倒せるようになった。――そう、なんとか。剣を極めるため血の滲むような努力を続けたにもかかわらず、始まりの村の魔物よりも弱いであろう雑魚の魔物しか倒せるようにならなかったのである。
彼は自身の才能に絶望し、そして思いついた。
「なんちゃって師匠になろう。勇者の原石を探し剣術を教えて、物語序盤のみの師匠ポジに収まろう。そして弟子が成長したら実は弱いとばれる前に逃げよう」と。計画は順調に進むかに思えた。
しかし、彼は知らなかったのだ。その世界の魔物が異常に強いことを。それこそ、彼以外に1人で魔物を倒せる剣士が誰もいないことを――。
自分が悦に入るためだけに斜め上の努力を続ける無自覚最強男が往く勘違い流浪譚、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
17
魔獣は魔法でしか倒せないのが常識な世界に勇者の初期の師匠となり後方でふんぞり返っていたいという変わり者が現れた。そいつは農村の三男で、冒険者となると言い続け、狩人の元冒険者から剣を習う。その後、旅立ち街で孤児を拾って弟子にし、魔獣に襲われた村の生き残りの双子に剣を教え、落ちこぼれな貴族のボンボンを弟子にする。このどれかが勇者になればと思いながら。2025/08/04
はじめまこと
6
良い継承の物語だった 俺「継承」大好きだからさ 異世界人故のメタ視点持ち込みを逆方向に作用させて自分が弱いと錯覚させるのは珍しいし面白い でも同時に古典RPGの世界観的なゲームバランスってこんなもんだよなとも思う ロトの子孫でもはがねのつるぎで一撃できるのはどこまでかという話ですよ 我々はハクスラ世界観に慣れすぎた それはそれとして、勘違いもの特有の視点切りかえによる温度差も良く書けていて、特に主人公の具体的なセリフが他者視点にならないと分からない表現が好き 続刊しろ2025/07/25
水無月冬弥
3
勘違い俺TUEEEものですが、内心はともかく、あの言い回しではみんな誤解するでしょう(笑) しかも、物語の中でさらに強くなっているみたいだし、これでは弟子たちもどんどん強くなっているのに追いつかないじゃないか。そんなチートな話の中、弟子サイドのツッコミ役が1人しかいないのに弟子がどんどん増えていくのは大変そうですね(笑)頑張れ、リィミィ2025/06/09
岩男
1
パッとストーリー見て面白そうでKindle購入してしまった。勘違いものには表裏両面の面白さがあって良い。2025/07/05
輝雪-T.Mika
1
おもしろかったなあ。わかりやすい勘違いもので読みやすい。後方師匠面というか、主人公もどんどん強くなってないか?普通の師匠は強さが頭打ちなんだがな。主人公の方が勇者なんじゃ。しかし、1つの街の滞在時間結構長めだよね。弟子の育成があるし。すぐ追いつかれそう。 主人公の師匠のジジイのが後方師匠面してるのではないだろうか。2025/06/24
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