内容説明
2004年東南アジア史学会賞受賞作の増補改訂版。タイー族・ヌン族はいかに少数「民族」、ベトナム「国民」となっていったのか。
※2022年12月刊行の増補改訂版 エスニシティ〈創生〉と国民国家ベトナム――中越国境地域タイー族・ヌン族の近代 に若干の追加と付している。
目次
凡例ii
地図iii
ベトナム全土
ランソン省
ヴァンラン県
タンラン社
写真vii
序 論 1
第1節 本書の目的 2
第2節 本書の構成 7
第3節 ベトナム少数民族政策の概観 10
第1項 前近代王朝の周辺諸民族との関わり/10
第2項 インドシナ共産党成立後の少数民族政策/12
第3項 冷戦期の少数民族政策/13
第4項 1990年代以降の少数民族政策/14
第4節 タイー族・ヌン族概況 15
第5節 研究の方法―フィールド調査の位置づけ 18
第6節 調査地(ランソン省ヴァンラン県タンラン社)の概要と位置づけ 21
第7節 研究史 23
第1項 タイー族・ヌン族に関する民族学及び歴史学研究/23
第2項 壮族研究/26
第3項 ベトナム少数民族政策史研究/31
序論 注/33
第I部 王朝・植民地支配期の“トー”・“ヌン” 47
第1章ベトナム王朝とフランス植民地支配 49
第1節 阮朝以前―ランソン省の土司とその起源 49
第2節 阮朝―土司制度から流官制度へ 51
第1項 阮朝の少数民族政策/51
第2項 阮朝期のトアットラン州(ヴァンラン県)の土司/53
第3節 フランス植民地支配 54
第1項 植民地統治と土司制度の衰退/54
第2項 フランス植民地支配期のトアットラン州(ヴァンラン県)/56
第2章タンラン社入植の歴史と“トー”・“ヌン”の成立 61
第1節 各一族の入植と家譜 61
第2節 地簿 65
第1項 地簿の概略/65
第2項 社の境界/67
第3項 土地所有状況/68
第3節 現在の集落別居住状況〔2000年代初頭時点〕 69
第4節 葬儀助け合い組織フェ 72
第1項 フェの仕事/72
第2項 フェの組織原理/74
第5節 社の俗例(郷約) 76
第6節 “トー”と“ヌン”の相違 78
第I部 注/83
第II部 革命運動とタイー族・ヌン族の貢献 99
第3章 抗仏期 101
第1節 革命世代の変遷 101
第1項 第1世代 ホアン・ヴァン・トゥとルオン・ヴァン・チ/101
第2項 第2世代 ホアン・ヴァン・キエウ/106
第2節 タンラン社でのベトミン運動 110
第1項 日本軍の北部仏印「進駐」と村人の秘密活動/110
第2項 革命政権の樹立/112
第3項 ナーサムの解放とベトミン運動の発展/114
第4項 フランスの復帰とホイホアン社への避難/115
第3節 村人の抗仏戦争への貢献 116
第1項 タンラン社での抵抗/116
第2項 辺境戦役/117
第3項 村人の活躍/118
第4章 抗米期124
第1節 タイー族の活躍―自治区の指導者として 124
第1項 越北自治区/124
第2項 他の自治区/127
第2節 村人の抗米戦争への貢献 129
第II部 注/135
第III部 土地政策と土地所有 143
第5章 合作社の設立と解体146
第1節 八月革命期の土地分配 146
第2節 民主共和国期の土地改革 147
第1項 「民主改革」/147
第2項 互助組の成立/147
第3節 合作社化の進展 148
第4節 合作社解体と「小作人」の再出現 150
第1項 土地取り戻しと合作社解体/150
第2項 土地争いの発生/152
第3項 土地なし農民と小作人の再出現/154
第4項 「先祖の土地取り戻し」の背景―伝統的な土地所有/155
第6章 自由移住の出現 157
第1節 国家の人口再配置計画 157
ほか
感想・レビュー
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BLACK無糖好き
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