内容説明
名古屋に本社を構える中京新聞社。生活部に配属された、新人記者・仁木千春は元料理人という異色の経歴だ。仁木が任されたのは、「県外の人から見た名古屋メシ」のコラム執筆。小倉トースト、あんかけスパ、ひつまぶし……唯一無二の食文化に魅了されるも、仁木は仕事の難しさに直面する。限られた文字数、伝わりやすい写真、取材相手との駆け引き――記者の仕事は甘くない! それでも、料理人だったからこそ書ける言葉がある。食への情熱を武器に、仁木は名古屋メシの魅力を伝えきれるのか!? どえらいうまい名古屋グルメ×お仕事奮闘記、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カブ
34
名古屋に住んだら名古屋めし?!新米新聞記者が書く、名古屋メシが食べたくなる美味しいコラム。やっぱりひつまぶしかな?2025/06/14
よっち
22
名古屋の中京新聞社生活部に配属された新人記者・仁木千春。元料理人の彼が「県外の人から見た名古屋メシ」コラム執筆を任されるグルメお仕事奮闘記。小倉トーストやあんかけスパ、ひつまぶしといった名古屋らしい唯一無二の食文化に魅了されながら、一方で限られた文字数で魅力を伝えるか、伝わる写真をいかに撮るか、取材相手との駆け引きなど取材の難しさに直面する仁木。彼が上司や先輩たちにフォローされながら、料理人ならではの視点を活かして、食への情熱を武器に成長していく姿はなかなか良かったですし、名古屋メシが食べたくなりました。2025/07/04
凛
21
東京出身の元料理人が新聞社に就職し、『名古屋メシ』について記事を書く中出逢った人達と交流し成長していく物語。この手の作品は何作か読んだことがありますが、つい『名古屋メシ』が題材故に手に取る。本作の場合、主人公が元料理人という経歴だから、名古屋メシを自分でアレンジしてみたり実際作ったりするのが個人的に読んでいて楽しくまた真似したくなりました。というか私、たこ焼きが『醤油味』なのを初めて知りました…笑。2025/08/17
ガットウ
21
★★★★4.0点。愛知県民としては、嬉しい1冊!ただ個人的には、名古屋のたこ焼きと言えば愛知のメーカーが開発した「釣鐘式たこ焼き」なんだけど。2025/07/16
くろねこ
11
愛知生まれ愛知育ちで、お味噌汁は赤だしじゃなきゃ嫌だし濃い味大好きな生粋の名古屋舌(?)の持ち主なので地元グルメを褒められて単純に嬉しかった。 ただ思いがけず切ない事件が絡んできて、期待してたほのぼのさはあんまりなかったかもしれない。2025/06/29