内容説明
【二大請願 愛 汗】の人 宮野。海軍戦闘機隊指揮官として誰よりも勇敢に戦い、戦後もなお旧部下から慕われ続ける宮野善治郎。貧しいが誠実な家庭に育った少年が海軍兵学校を経て戦闘機乗りとなり、昭和十八年六月十六日、二〇四空飛行隊長としてルンガ沖航空戦で戦死するまで、全力で生き抜いた二十七年の生涯と零戦隊の戦いの実相を克明に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
22
35宮野善治郎の少年期からラバウルの204空飛行隊長として27才で戦死するまでの記録。戦後になっても元部下達に慕われ特に一番長く列機を努めた大原飛曹長は毎朝宮野の写真に敬礼を欠かさず隊長が生きていたらどこまでもついて行くと言わしめる程尊敬された名指揮官宮野はどんな男だったのか資料や生存者が少ない為かエピソードは少なく感じたがそれでも宮野の魅力は感じる事ができた。朝元気だった者が夕飯には居なくなる最前線で指揮官を努めるのは想像も出来ないくらい大変な事なのに苦悩する姿を部下に見せる事なくビールを持って部下達を2020/03/10
もっぱら有隣堂と啓文堂
7
零戦を書かせたら右に出る者はいない神立尚紀さん渾身の作。巻末資料を含め徹底的な取材のもとに書かれていて凄みを感じさせる。大尉は著者と同じ府立八尾卒の大先輩。宮野善治郎大尉・海兵65期(S13卒)、磐手乗組、伊勢乗組、飛行学生、大分空、大村空、鹿屋空、12空、3空分隊長(フィリピン・蘭印方面)、6空分隊長(アリューシャン作戦後S17.10.7ラバウルへ)、204空分隊長、同航空隊飛行隊長兼分隊長、S18.6.16ルンガ沖航空戦にて未帰還。出撃81回、空戦24回。今現在でも通用する上司の鏡と言える人物であった2023/02/15
もちもち
6
神立さんの取材がめちゃくちゃ細かい(褒め言葉) 列機がその後どうなったかまできちんと書いてあるという。 そしてラバウル航空隊の戦死率はやはり半端ない。 食人種がいるという事実にも、猛獣毒蛇に分類されていることにも驚愕。2022/01/07
Sir
0
素晴らしい作品をありがとうございます。2017/05/14
Haru
0
筆者の高校の大先輩 宮野善治郎大尉の生涯。ガダルカナルの戦い以降、ラバウルを中心とする南太平洋の激戦が記録されている。筆者が後書きで言うように、戦争の悲劇を忘れないためには、当時のひとの「命」や「思い」に心を寄せ、今の平和と命の意味を考えることが重要だと思う。決して今に価値観だけで戦時の行為を断定してはならない。2022/03/02
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