内容説明
「薬物戦争」の名に覆い隠された人種差別は、もう終わりにしよう。ヘロインユーザーの神経心理学者が薬物にまつわる神話を解体する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
16
薬物解放の本。 と言っても、第三書館ではなく、みすず書房から出ている。 つまりとっても真面目な本で、薬物依存症の専門家がチェックしている。 日本語版の出版自体、依存症の専門家が企画して、翻訳したものだ。 筆者の主張を全面的に信用するかは留保するとして、大変読みやすく、主張も理解しやすい。 原注の大部分は英語文献のようで、細かい点は言葉の壁でわかりませんが、読み進めていくとお馴染みの構図が出てくる。 差別と搾取。 2025/07/26
tt23836148
9
非常にオススメする本である。だがリテラシーを必要とする本でもある。実本で295ページから始まる『監修者解題』の著者『カール・L・ハート』の来歴を背景にして織り込み済みにして読まないと、誤解してしまうかもしれない可能性を孕み持つ本だ。そしてこれは、米国の『薬物』の話だが、それは『人種差別』(主に黒人に対する米国の)の話でもある。だが、日本とは無縁の話かというとそうではない。日本は薬物、便宜上『ドラッグ』と言っても良いが、それに起因する問題は他の国に比べて少ないとされる。そしてそれが健全だとされ、褒められる2025/08/09
パン太郎
6
まさに題名の通りの内容。学生時代に見せられたおどろおどろしい反薬物キャンペーンのビデオからは俄かに信じがたい事実が書いてあります。しかしながらだったらなぜ厳しい罰則があるのかというところで、根深い既得権益の存在や人種差別が炙り出されるのです。2025/08/08
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/78e5ee1d-6b34-4daa-bc1f-8faba0887e17 2025/06/20