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内容説明
人類の歴史で、長らく「人間(man)」の代表とされてきた「男性(man)」。歴史、文学、医療、スポーツ。あらゆる領域で「標準」とされてきた男性像は、他方で、必ずしも男性一人ひとりの実際と重なるものではない。等しく強いわけでも自律的で自立しているわけでもない男性たちは、いかにして「男性」として存在させられてきたのか? 男らしさとは、そもそも性別とは何なのか? そんな「当たり前」を考え直すための最初の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タカナとダイアローグ
11
シスヘテロ男性として気になってきた自らの特権性。下駄を履いている(履かされている)ことを自覚しながら、苦しみを少しでも減らす方法は?と考えて読む。フェミニズムの浸透ですこしは平等に近づいたと思いきや現れるバックラッシュ。コンサバティブな女らしさや男磨き界隈のようなマッチョがインスタとかで人気らしい。らしさとか、美しさの基準とか、モテとか、当たり前のように蔓延させないように、ジェンダーの勉強はもっとしていきたい。基準が固定されると窮屈で、多様な性があるはずの実態にあってない。男だから、女だからではなく人間を2025/06/14
oooともろー
6
男性学の歴史と課題。男性というだけで有利に作られている世の中。一方で「男らしさ」に縛られている男性。全ての人間が自分らしく生きるために。2025/06/10
Go Extreme
3
https://claude.ai/public/artifacts/8fa8e7d2-8deb-434d-84a0-fb1dafc3fb132025/06/20
綿
2
規範的な男性性に迎合できない男性たちにとっての家父長制、「男らしく」いられる場面では普通に助けを求められる男性像はステレオタイプにまとめられず都合よく無視されるエピソードあたりが特に気になった。新書のボリュームで男性学のトピックがまとまっていて読みやすく、手に取りやすいのはありがたい。『ラディカル・マスキュリズム』も読みたい。2025/07/31
なか
2
非常に読みやすい。女性を男性に従属させるような家父長制は当然打破すべきだが、実際問題そのような体制の支持者になってない、というよりもシス男性というマジョリティになりきれないシス男性もいるんじゃないか。本ではトランスの方が挙げられているけれど、個人的には男性特権を受益出来る男性と出来ない男性の格差があるのではないかと思っている。要は性別で括りきれないその人その人の個人差はあるんじゃないのかなって。個人的に「弱者男性論」論に興味があるからかもしれないけど。2025/05/30
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