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内容説明
人類の歴史で、長らく「人間(man)」の代表とされてきた「男性(man)」。歴史、文学、医療、スポーツ。あらゆる領域で「標準」とされてきた男性像は、他方で、必ずしも男性一人ひとりの実際と重なるものではない。等しく強いわけでも自律的で自立しているわけでもない男性たちは、いかにして「男性」として存在させられてきたのか? 男らしさとは、そもそも性別とは何なのか? そんな「当たり前」を考え直すための最初の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
41
「男性の当り前を問う学問」に興味を持って。トランスジェンダー「男性」である著者の説明は明確でありながら新鮮で、「そういう説明は初めて!」と受け止めやすい人も多いのでは。第2章の「男は戦争で作られた」をはじめ、歴史的な背景から現代の流れまでが軽やかにまとめられていて、自分で要約しないでもこのまま人とシェアできる、かゆい所に手が届く、といった内容です。まず、お互いの立ち位置を知り、分かり合いたいーそのための最初の一歩、といった感のまさに「入門書」です。2026/01/26
venturingbeyond
39
とてもよくできた入門書。『「男性性(Masculinity)」とは?』という導入(第1章)から始まり、近代における男性性の確立過程を扱った「男性史(History of Men)」(第2章)、日本の「男性解放(Men's Liberation)」運動の来し方を振り返る(第3章)、「男性学(Men's Studies)」から「批判的男性・男性性研究(Critical Studies on Men and Masculininties)」への拡充・深化(第4~5章)と、男性学の来歴と現在を見通しよくまとめる。2025/12/17
katoyann
22
既存の男性学研究が「異性愛者、シスジェンダー、正社員、既婚者」というマジョリティ男性を前提にしていたことを問題視しながら、従来の男性学研究を紹介した本。2026/02/06
kuukazoo
13
男性学の3つの視点として「男性の制度的特権(男性の加害者性)」「男らしさのコスト(男性の被害者性)」「男性内の差異と不平等(男性の多様性)」を提示し、それぞれについてわかりやすく解説されており入門書として良き本だった。様々な男らしさや女らしさが時代や社会の文脈によって序列化されそれが差別やマウンティングや排除につながる。一見良さげに見えても(イクメンとか)実態は違ってたり、なんでこんなに複雑なんだろう。持続可能な(しぶとい)家父長制って妖怪みたいだなぁ。2025/08/26
タカナとダイアローグ
13
シスヘテロ男性として気になってきた自らの特権性。下駄を履いている(履かされている)ことを自覚しながら、苦しみを少しでも減らす方法は?と考えて読む。フェミニズムの浸透ですこしは平等に近づいたと思いきや現れるバックラッシュ。コンサバティブな女らしさや男磨き界隈のようなマッチョがインスタとかで人気らしい。らしさとか、美しさの基準とか、モテとか、当たり前のように蔓延させないように、ジェンダーの勉強はもっとしていきたい。基準が固定されると窮屈で、多様な性があるはずの実態にあってない。男だから、女だからではなく人間を2025/06/14




