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内容説明
★Amazonベストビジネスブック2024に選出!
★ノーベル賞経済学者が描くこれからの経済社会に関するビッグピクチャー
「オオカミにとっての自由は、
往々にしてヒツジにとっての死を意味する 」
トランプ後の世界はどこへ向かうのか?
傲慢な超富裕層による搾取をどう食い止めるのか?
公正で自由な優れた社会を推進するのはどのような経済なのか?
The Road to Freedom: Economics and the Good Society
待望の邦訳!
目次
第1章 序──自由の危機
第2章 経済学者は自由をどう考えているのか?
第1部 解放と自由──基本原則
第3章 ある人の自由はほかの人の不自由
第4章 強制により自由に──公共財とフリーライダー問題
第5章 一般の契約と社会契約と自由
第6章 自由と競争経済と社会正義
第7章 搾取する自由
第2部 自由と信念と選好、および公正な社会の創設
第8章 社会的強制と社会的結束
第9章 計画的に形づくられる個人や信念
第10章 寛容と社会的連帯と自由
第3部 公正で自由な優れた社会を推進するのはどのような経済なのか?
第11章 新自由主義的資本主義はなぜ失敗したのか?
第12章 自由と主権と国家間の強制
第13章 進歩的資本主義と社会民主主義と学習する社会
第14章 民主主義と自由と社会正義と公正な社会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Sam
46
現代を代表する経済学者の1人であるスティグリッツ。本書では数式は一切使わず、あるべき「自由」、そしてそれをそれを実現するための「進歩的資本主義」を説く。全くその通りと何度も頷く一方で、このとことんリベラルな著作が新自由主義者やトランプ信奉者を振り返らせる力があるかというと正直疑問ではある。これは著者の責任ではなく、「私にとっての真実」が当たり前になってしまったいまの世界ではやむを得ないことであり、それを覆すためにはもっと別の戦略が必要なのだろうと思う。それが何なのかと問われても答えは持ち合わせてないが… 2025/09/17
chiro
4
資本主義と自由が親和性高い概念である事に異論はないがそれが向かうべき方向を誤ってしまったのがフリードマンらが主張した新自由主義であるという見解はリベラル層には周知の事実となっており、著者はその急先鋒である。著者が主張している進歩的資本主義は、社会的民主主義のもとに実現しうる社会であるとの見解には100%同意するが、この主張が今の社会に不満を抱えている層に同意を得るのはかなり難しいだろう。2025/08/02
Hiroki Nishizumi
2
自由についての考察、求められるウェルビーイング、資本主義の自己崩壊の可能性について、などなどお腹いっぱいになる。時を置いて再読しよう。2025/08/03
Go Extreme
2
https://claude.ai/public/artifacts/fdcbf462-01b7-45c4-bae7-d10673b34eac2025/06/18
トビケ
1
訳文は少しゴワゴワしていて、時々間違っている…などと、この著者だと嘯いてみたくなる。少し読みにくいのは確か。意味はわかる。書かれていることは、あまり新鮮味はない。アメリカにいると、重大事だとは思うが、社会のダイナミズムが多少の(多少の?本当に?)不都合を潰して邁進する様を内側から見ると、著者の主張もまたシステムの内側にあるんじゃないかと、マトリックスみたいなことを思ったりもする。日本の古来よりの曖昧戦略の優位性と、最近妙にクリアな展開が多いことへの懸念も同時に覚える。2025/08/25