内容説明
もし、部活の友達とけんかして居場所がなくなったら、どうしたらいい? インターネットで勝手に自分の動画が拡散されたら? 友達にいじわるしたい気持ちが芽生えたら?
いとうみく、吉野万理子、如月かずさ、当原珠樹、土野寧々、5人の作家による、人間関係の悩みによりそう短編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪丸 風人
11
普遍的な悩みから独特の悩みまで、様々な心乱れる者たちを5人の作家が掘り下げる短編集です。孤独を連想させるタイトルですが中身は多様。[二次元]は少年の天然ぶりが突き抜けて楽しく、[ネット]では情報流出の怖さを思い知り、[別れ]の健やかな気持ちに胸を打たれ、[黒い心]では背筋が凍ると同時に自身の過ちを振り返って猛省しました。驚かされたのは[居場所]。思い込みから迷走する主人公の日々がスッと心に入り込む文体で描かれていて、メチャメチャ読ませるんです。土野先生の名前、覚えましたよ。(対象年齢は10歳半以上かな?)2025/06/06
Ayakankoku
6
中学生向けアンソロジー。教員としての目線で読んだ。誰もが感じたことのあるような痛みにそっと寄り添う短編集。2025/06/15
ねこ
5
日本児童文学者協会が編んだ中学生向けアンソロジー。「二次元の彼に恋したときは」「インターネットでいやな思いをしたら」「大切な人との別れが怖くなったら」「黒い心をもてあましたら」「自分の居場所がない気がしたら」の5編を5人の作家が執筆。読者は共感できるだれかが必ずいるだろう。嫉妬の処理、これ、重要だよね。2025/02/09
芦屋和音
3
「もし、インターネットでいやな思いをしたら」は、SNSリテラシーの話で学校や親から注意されるより説得力があった。「もし、黒い心をもてあましたら」は、子どもだからこその残酷な面に読まされた。自分の気持ちを大切にしよう、と思える全5編。2025/02/20
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