内容説明
枝野幸男氏は、「今の国民が野党に求めているのは《自民党に抵抗せよ》という段階を超えて《自民党の代わり(に政権を担える政党)になれ》ということに変わっています」と語り、「立憲民主党とは何者なのか、自民党とどこが違うのか」を丁寧に説明する。尾中香尚里氏は、立憲民主党が「かつての民主党から脱皮した新しい政党」か、それとも「帰ってきた民主党」なのかによって、与野党がそれぞれの「目指す社会像」を有権者に提示する「令和の政治」へ更新できるか、あるいは政権交代ありきの野合で与野党の対立軸が不明確な「平成の政治」に後戻りしてしまうのか、政治のあり方が決まってくると看破する。
本書では、立憲民主党の創設者である枝野幸男氏が描く「もう一つの日本」への青写真に、政治記者として長年にわたり野党を中心に取材してきた尾中香尚里氏による懇切丁寧な解説を加えた。
【主要目次】
第1章 立憲民主党とは何者なのか
第2章 「政治改革」から30年 枝野幸男と野党第1党の歩み
第3章 岐路に立つ日本と政治指導者の責務――「令和の鈴木貫太郎」への志
第4章 「綱領」のもとに結集した新立憲民主党
第5章 「民主党」への後戻りは許されない
巻末資料 枝野ビジョン2024――ヒューマンエコノミクス「人間中心の経済」を実現する8つの政策
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バーバラ
7
立憲民主党・枝野幸男議員のインタビュー&対談集。立憲民主党代表時、辞任後、そして昨秋代表選の敗れた後の計5本。それぞれに共著者であるジャーナリスト尾中香尚里さんの解説付き。どの時点でのインタビューも自民党に対する明確な対立軸となる支え合いの社会像を強調していて枝野さんのぶれない政治信条が窺える。長年毎日新聞の野党番として政治家枝野幸男を見てきた尾中さんの解説も読み応え十分。巻末に最新の政策提言集「枝野ビジョン2024」と代表選時の2回の演説の書き起こしのおまけ付き。2025/01/09
かみかみ
4
民主党時代から枝野議員を追いかけてきた毎日新聞記者による枝野氏のインタビューを収録。政策や理念については『枝野ビジョン』により詳しいが、本書では立憲民主党結成時や今までの代表選での動向について触れられている。昨年の代表選で吉田晴美氏が消費減税を訴えたことで、かえって枝野氏が自ら掲げる給付付き税額控除について説明する場面が増えて浸透しやすくなったこと、党内右派とされる野田氏が選択的夫婦別姓導入のような左派的な政策を掲げることに意味がある、という考え方は、そういう見方もあるのか、と勉強になった。2025/01/17
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