内容説明
「線状降水帯」はなぜできる? 台風はどこまで大きくなる? 空にある世界最大の川とは? 日本書紀から古代日本の台風被害を予想し、歌川広重の版画から雨粒の形に思いを馳せ、台風の謎を解明するためジェット機で突入する気鋭の気象学者が見れば、世界はこんなに美しい。明日から空を見る目が変わる気象エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
84
著者は2017年、日本人として初めて、航空機により台風の目の中を直接観測した気象学者。名大教授、横浜国大台風科学技術研究センター副センター長も兼務。本書の初出は新潮社のPR誌月刊「波」に連載の気象エッセイ。歌川広重の版画を題材に雨の性質を語るなど気象学的知識を堅苦しくなく解説。本書カバー解説にあるように『線状降水帯はなぜできる?台風はどこまで大きくなる?空にある世界最大の川とは?等々「地球大気という薄い膜の中で繰り広げられる美しいドラマ」を科学的に紐解く。⇒2025/11/10
くくの
10
気象学は入り口は広く、深遠な学問。難しい計算もなく、身近な気象現象を分かりやすく解説していくエッセイ。勉強になることが多く、気象学に興味が出てくる。が、いざ学ぼうとすると数学的なものが出てくるようなのですぐ挫折しそう。研究者の夢に挫折はないという言葉に感銘した。1人の研究者が亡くなっても、その夢は後継に引き継がれていく。そのさまざまな夢の一端が世界にはたくさんある。2025/10/20
お抹茶
2
気象学者による気象エッセイ。上空の雲の塊の中で急速に成長した氷晶は,落下して積乱雲にあった過冷却水滴と衝突して霰になる。三寒四温は中緯度の大気の運動と深く関係している。どんなに太陽が強く照っても対流圏の空気は暖められず,対流圏では微量気体が紫外線を吸収するので上空ほど気温が高い。地球温暖化が進むと大気の安定度が増し台風ができにくくなるが,一旦強い台風になると,暖かい海からより多くのエネルギーをもらって強力化する。スーパーパソコンで台風をシミュレーションし,人為的介入を数値的に試し,対照実験が可能になった。2025/07/24
ゆうやけPC
1
平易な言葉で章も短く、通勤電車で読むにはちょうど良い本だった2025/11/27
horada
0
**2025/10/25
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