内容説明
ITベンチャー「ピーエム・ソリューションズ」。この会社にはなぜか曰く付きの案件ばかり舞い込んでくる。幽霊からのプッシュ通知、呪われた瞑想アプリ、祟りをもたらすサーバー神社……新米ディレクター多々良数季は、訳ありエンジニア達の助けを借りながら怪異に挑む。ホラーの俊英が放つ、オカルト×テック×ミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
171
新名 智、4作目です。本書は、オカルト×テック(IT)×ミステリという謳い文句ですが、どの要素も中途半端な感じでした。少し残念な作品です。 https://www.shinchosha.co.jp/book/356351/2025/08/17
ちょろこ
116
バランス、変化が絶妙の一冊。曰く付きの案件ばかりを手掛けるIT企業を舞台に繰り広げられるオカルトミステリ。IT業界の小難しさに随所で脳が拒否反応状態になれど、いいタイミングで幽霊からのプッシュ通知だの、祟りをもたらすサーバー神社だのオカルト色が舞い込み、またいい流れでミステリへと繋がる絶妙なバランスのおかげで全然飽きなかった。祟りや呪いを主軸に次第に重みを含み変化していくテイスト、ミステリが一気に顔を出す展開も絶妙。完全に絡めとられた感いっぱい。ラストの優しくふわっとくる感覚といい満足度いっぱいの読後感。2025/09/10
yukaring
73
呪われた一族の生き残りである多々良数季。呪いのせいなのか死ぬ目にあってなぜか死ねない。まるで呪いが祟る相手を無理やり生かしているかのように…。そんな数季をスカウトしたのはIT企業ピーエム・ソリューションズ。そこで扱うアプリは幽霊や妖怪、魔術や呪術に関連した物騒なモノばかり。幽霊からのプッシュ通知にユーザーが体調を崩す瞑想アプリ、サーバー神社の祟りなどサイバー空間を闊歩するオカルトを先輩エンジニアたちと解決していくオカルト×ITの不思議なストーリー。ラストのどんでん返しも気がきいていて最後まで楽しめた。2025/08/03
けいぴ
54
IT用語がたくさん出てきて最後まで読めるか不安でしたが、なんとか読み切ることができました。登場人物のキャラが生かしきれていないような気がしましたが、長野県出身の作家さんなので応援していきたいと思います。2025/08/20
aquamarine
53
呪われた血筋の末裔・多々良数季。ITベンチャー企業にディレクターとしてスカウトされる。アプリを扱うその会社に舞い込む案件は、幽霊からのプッシュ通知、呪われた瞑想アプリ、祟りをもたらすサーバー神社…。ディレクターとして入社しながらも数季自身にIT関係の知識が少ないので説明が詳しく、この分野が苦手な方でも分かりやすいと思う。ITによりオカルトがミステリとして科学的に説明されるものもあって楽しい。さあ、数季の呪いはどうなるか。ITとオカルト、さらにミステリという組み合わせの妙を堪能。好みはあるだろうが私は好き。2025/09/05




