内容説明
この謎から、脱出せよ。
山奥の洋館で始まった
〈脱出ゲーム〉という名の怪奇殺人――
理系×文系の大学生コンビが挑む
リアル謎解きミステリー!
進藤理人は理学部に通う大学二年生。ルームメイトの柏木詩文とは、性格こそ正反対ながら「謎解き」という共通の趣味があり馬が合う。ある日二人は山奥の洋館で催される脱出ゲームに参加することに。だがその最中、何者かの焼死体が館内で見つかった。戦慄のなか、やがて次の犠牲者が……。館を出られる条件は唯ひとつ、九つの謎を解くこと――「殺人(マーダー)」×「謎解き(リドル)」の読者参加型ミステリー!
解説:若林 踏
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
512
『復讐は合法的に』の著者による館物の本格ミステリ。しかもハーパーBOOKSからの刊行という物珍しさか。『復讐は~』ではイマイチはまれず、続編も未読のままだが、こちらはまずまず。脱出ゲームと掛け合わせて、読者参加型の謎解きを用意した点は目新しく、シリーズ化できるならぜひ続けてほしい。しかし、今作に限っては、脱出ゲームを絡めたことで、犯人は"主催者側"で"事前に館を訪れていた"ことが自明であり、難しく考えないでも容疑者が絞れてしまう。なぜ律儀に、定刻まで誰もクイズが書かれた引き出しを開けなかったのかも不思議。2025/06/29
麦ちゃんの下僕
115
理学部2年の進藤理人&文学部哲学科2年の柏木詩文は、ルームメイトであり“謎解き”が好きな趣味仲間でもある。そんな2人が参加することになった、山奥の洋館で行われる“リアル脱出ゲーム”で次々と殺人が!?…という物語。この作品の特色は、ゲーム内で出題される9つの“謎”に読者もチャレンジできる体験型のミステリーだということ!難易度も初級編~上級編までバラエティ豊かですので、皆さんもぜひ♪︎ 犯人当てに関しては「あのパターンでしょ?」と高をくくっていたので…うわ、そっちのパターンだったか!としてやられました(笑)↓2025/06/10
yukaring
77
〈脱出ゲーム〉という名の連続殺人事件。館に閉じ込められた彼らはゲームそして殺人事件の謎を解き明かす事ができるのか?読者参加型の謎解きミステリにワクワクする1冊。『謎解き』が大好きな大学生の理人と詩文は山奥の館で開催される脱出ゲームに参加する。魔女の館から脱出するゲームのはずが暖炉から無惨な焼死体が発見される。混乱する参加者を尻目に自動的に出題される謎と次々と見つかる犠牲者の遺体。そして9つの謎を解けば館から出られるという。自分もよく謎解きイベントに参加するため臨場感もありゲームと殺人の謎を両軸で楽しめた。2025/06/15
さっちゃん
48
ルームメイト同士の理学部の新藤理人と文学部の柏木詩文。真逆の性格ながら謎解きという共通の趣味があり馬が合う。二年生になり、二人は山奥の洋館で開催される脱出ゲームに参加。しかしゲームの最中、殺人事件が発生。脱出条件は九つの謎を解くことで…。/読者参加型ミステリ。本書内にもクイズやパズルが掲載され、思わず読む手が止まる。脱出ゲーム未経験なのでちょっとワクワク。館クロサーでの事件の謎とゲームの謎が両方楽しめる贅沢な一冊。おかん役で特別な力を持つ理人と、変人ながら鋭い思考力の詩文のコンビも良い。シリーズ化希望!2025/05/25
koma-inu
40
脱出ゲームクリアのために集まった人達。そこで発生する連続殺人。クローズド下で、9つのミニクイズと、殺人事件を同時に追う、贅沢な謎解きストーリー。探偵役の詩文と、見た物を記憶する「映像記憶」能力をもつ理人の息のあったコンビが楽しい。ミニクイズを瞬時に解く2人は凄い。巻末に解答がありますが、こんなのパッとわからない😂魔女やアリスといったメルヘン風に話が進み、特殊設定が来るかと思いきや、真相はロジカルな内容。時間軸の一覧表があれば、分かりやすかったかな。2人の青春風な会話も多く、続編期待できそう。2025/07/16
-
- 電子書籍
- 俺だけ天才DNA【タテヨミ】第110話…
-
- 電子書籍
- 夏目漱石随筆・評論集 古典名作文庫
-
- 電子書籍
- チート魔術で運命をねじ伏せる モバMA…
-
- 電子書籍
- 世話焼き幼なじみの甘やかしジレンマ(単…
-
- 電子書籍
- モーテル0467 鎌倉物語 小学館文庫