内容説明
18歳の時に “あいつ”が放った光を、もう一度見たい。「その一瞬」のために始まった青春の延長戦は、あまりにも――。
読んだら、誰かを“応援”したくなる! 全ての人の感動スイッチを押す、胸アツ青春小説。
私たちは今、壮平君が歌った未来にいる――。
札幌で高校時代を過ごした仲間たちには、共通した「忘れられない瞬間」がある。学校祭の中庭のステージで見た、瀬川壮平の姿だ。
当時の仲間たちが同窓会と称して集まっていたある日、母校の中庭が無くなるというニュースが。
もう一度、あの場所で壮平を見たい!
しかし、東京でプロの活動を始めた壮平のステージは果たして実現するのか?
10代を共に過ごした仲間と、もう一度青春することはできるのか?
掴めそうで手放してしまった「欲しかった未来」に、もう一度手を伸ばしてもいいのか?
大人になってなんとなく流されていく日々に、「あのとき感じた希望の感触」が蘇る!
~~31文字の制限中で「その瞬間」を短歌というドラマにしてきた著者が、ついに挑んだ、渾身の長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
昼寝ねこ
122
高校の文化祭で音楽ライブを開催したバンドメンバーとその仲間たち。卒業後7年が過ぎ、その時の学校広場が閉鎖されてしまうと聞き復活ライブを計画する。まだ終わらない青春ストーリーが読んでいてとても心地よい。生徒も先生もみんな青春している。難を言えば主役級の登場人物が何人もいて誰にポイントを絞っていいかわからない。また登場人物のエピソードを盛り込み過ぎてひとつひとつが浅くなってしまったのも残念。後半の展開は思っていた流れとはかなり違ったが、こういう展開もアリかなと思った。ときおり出てくる北海道弁に和んだ。2025/12/04
おしゃべりメガネ
116
この作品、やっぱり高校生んトキに読みたかったなぁ。北海道のとある高校を舞台にひと夏、たった1日の学祭シーンを軸に綴られる青春物語。高校を卒業して、それぞれの生活に何かしら悩みを抱えている男女6人の話。でも個人的に一番、胸にアツくささったのは、女性教師の姿かも。6人それぞれが、特別に個性的ではないにしろ、読んでてちゃんとキャラが成立してるのはやっぱり書き手が上手だからなんでしょうね。オッサンが読んでも所々でじんわりと目頭がアツくなりました。今更ですが、やっぱり高校生活っていいですよね。ベタな青春でした。2025/06/22
hiace9000
112
さらりとした軽い筆致ながら、優しくもフラットなまなざしで描く〈Re青春〉YA小説。高校卒業から6年、社会人として生きるかつての同級生。閉塞感や抑圧感、空疎な日常に満たされぬ彼らの元に、母校の中庭がなくなるという知らせが舞い込む。かつてその場所で誰もが"跳んだ"あの一瞬をもう一度! 「学園祭」「バンド演奏」「海」「浜辺」そして「仄かな恋心」、王道の青春アイテムを詰め込み、大人になった若者がいつしか手放していた"あの時感じた希望"を取りもどそうと動き出す。ロックな短歌の差し込みも味のある若者成長譚、楽しめた。2025/09/04
まる子
30
「君の未来が美しくありますように」と、学校祭のバンドで歌った壮平くんが跳んだ。それが私に何かを残したー。少し大人になったかつての高校生。東峰高校の中庭がなくなる事を知り、もう一度、復活ライブを計画する。あの頃、自分たちが描いていた未来と今の自分を、この本を読んだ人は思い出すだろう。板垣さんが言っていた「生きていればつながれる」この言葉、渚の「ここぞ」って時の短歌、それぞれの想いや気持ちが想像しやすいのは、著者の岡本さん(ほむほむ推薦!)が31音に込める歌人だからだろうな。さぁ!ライブがはじまるよ!2025/06/08
くるぶしふくらはぎ
27
高校時代を共に過ごした仲間達、あの学祭のステージがあった中庭が潰される、それをきっかけに、もう一度バンド復活。キラキラした青春物語のフリをして、登場人物一人一人の葛藤が丁寧に描かれ、その人だけが抱く悲しみに寄り添う優しさに満ちた癒しの物語。終盤は、主人公達の想いに、涙がじわっと滲んでしまう。「みんな辛いんだから頑張らなきゃ」ではなく、あなたの辛さはあなただけのものと受け止めてくれる、話せば分かるとは限らないけど、話せば分かり合えるかもしれない。明日はきっといい日だと希望の光がさす読後感、大好きです。2025/08/30
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