内容説明
世界はひどいところで、人間は時に愚かで残酷だけど、それでも世界は美しいし、朝は必ずやってきて世界を照らすから。一整と苑絵の前に現れた、不思議な少女の正体とは。桜野町のひとびとに訪れる優しい奇跡を描く、感動の物語。 第一話 優しい怪異 桜風堂書店にカフェを併設することになり、その準備を進めていた一整は、ある少女をよく見かけるようになる。店内で、町のどこかでふと見かける少女は、誰かに似ているようで、しかも不思議なことに、見かけるごとに成長しているように思えるのだ。その少女は、カフェ開業を手伝いに桜野町を訪れた、卯佐美苑絵の前にも現れて……。 第二話 秋の旅人 台風がやってきた日、中学は途中休校となったが、桜野町に戻るバスが運休となったため、透、楓太、音哉と、長い髪の転校生の少女の四人は、学校に残ることになった。そんな中、楓太が、桜野町に伝わる龍神と狐の伝説について話し出す。夕方になってバスが復旧し、四人は帰途についたが、転校生の少女が降りたのは、桜野町の手前の山の中の、誰も住んでいないような場所のバス停だった。 第三話 時の魔法 いつものように休みの日に桜野町を訪れ、桜風堂を手伝っていた卯佐美苑絵。その日、泊まったホテルで、苑絵は向かいの部屋から、子どもが泣いている声を聞く。放っておけないと、その扉を開けるのだが……。翌朝、月原一整は目が覚めた瞬間、なぜか嫌な予感を覚え、苑絵の泊まるホテルに向かう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
187
村山 早紀は、新作中心に読んでいる作家です。 シリーズ最新刊は、さりげなく優しいファンタジー連作短編集でした。完結篇とのことですが、続編がありそうな気配です。 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85900-22025/05/23
しんたろー
128
桜風堂シリーズの完結編は、ファンタジー色を強くした3つの物語…『優しい怪異』一整と苑絵が目にする不思議な少女は?『秋の旅人』透のクラスへやって来た謎の転校生は?『時の魔法』苑絵が泊まったホテルで起こる奇妙なことは? どの話も村山さんらしい優しい文章で心が洗われる気分で、絵本を見るような情景描写も健在。『コンビニたそがれ堂』シリーズの「風早の街」とは一味違う、地方ならではの自然の素敵さや人情の温かさを著者らしい筆致で楽しませてくれた。一整と苑絵のラブストーリー部分は端折り気味ながら、ホッとするラストで満足。2025/09/15
モルク
97
桜風堂シリーズの完結編。店の中に一整は念願のカフェスペースを設ける。この町の特産品にこだわったインテリアで味のある造り、そして地元の老若男女が落ち着いてくつろげる場所。次第に知名度も増し一整は忙しい。そこに便の悪い場所にも拘らず苑絵は手伝いに時々通う。少しづつ距離が縮まるのに相手の気持ちに気づかないうぶなふたり。焦れったいような恋の行く末も気になるが、今回はファンタジー要素が強い。それはそれで好きなのだが、この作品に関しては今までのタッチの方が好みかな。まあファンタジーのおかげで先のことがわかったけどね。2025/12/17
Karl Heintz Schneider
80
「この地はあの世との境目があいまいと言われている。」山間のひなびた町の書店を引き継ぎ新たにブックカフェを作ろうとする店主の月原一整。彼はある日不思議な少女を目撃する。初めて会ったはずなのにどこか懐かしい見た目。時を同じくして苑絵も同じ少女に遭遇する。ふたりの出遭いは偶然?それとも・・・。全編を通して、ほぼほぼファンタジーではあるが、それが気にならないぐらい優しくてせつない物語だった。少女の正体はほぼ予想通り。このシリーズを読み通してきた人なら気づくはず。2025/06/19
ゆみねこ
78
山深い町にある桜風堂書店。店長の月原一整は書店の未来のために書店内にカフェを開くことに。一整が見た不思議な少女「優しい怪異」、町に伝わる不思議なお話「秋の旅人」、苑絵が経験した不思議なこと「時の魔法」。素敵なファンタジーで優しい気持ちで読了、これで桜風堂シリーズはおしまいとのこと。またいつか桜風堂のその後の物語に出会えたらと思う。2025/10/27
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