講談社文庫<br> vs.井上尚弥 怪物に出会った日

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講談社文庫
vs.井上尚弥 怪物に出会った日

  • 著者名:森合正範【著】
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  • 講談社(2025/05発売)
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  • ISBN:9784065395677

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内容説明

あの日、命を懸けたーー。

「ある意味、満足だった。それは自分を下した男が最高の男だったから」
――ファンカルロス・パヤノ(文庫特別書き下ろし章より)

井上尚弥に挑み、敗れ去った男たちの生き様を描いた
第34回ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞作!

リング上で体感した井上尚弥の強さとは何か。闘った後の人生はどう変わったのか。怪物に挑んだ者しか知らない真実を追い、米国、メキシコ、アルゼンチンへ。執念の取材と誇り高き敗者たちの言葉が織り成す、極上のスポーツノンフィクション!(『怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ』改題)


【本書の内容】
プロローグ
第一章 「怪物」前夜(佐野友樹)
第二章 日本ライトフライ級王座戦(田口良一)
第三章 世界への挑戦(アドリアン・エルナンデス)
第四章 伝説の始まり(オマール・ナルバエス)
第五章 進化し続ける怪物(黒田雅之)
第六章 一年ぶりの復帰戦(ワルリト・パレナス)
第七章 プロ十戦目、十二ラウンドの攻防(ダビド・カルモナ)
第八章 日本人同士の新旧世界王者対決(河野公平)
第九章 ラスベガス初上陸(ジェイソン・モロニー)
第十章 WBSS優勝とPFP一位(ノニト・ドネア)
第十一章 怪物が生んだもの(ナルバエス・ジュニア)
エピローグ
第十二章 あの日書けなかった七十秒の真実(ファンカルロス・パヤノ)
文庫版エピローグ

【著者略歴】
森合正範(もりあい・まさのり)
1972年、神奈川県横浜市生まれ。東京新聞運動部記者。大学時代に東京・後楽園ホールでアルバイトをし、ボクシングをはじめとした格闘技を間近で見る。卒業後、スポーツ新聞社を経て、2000年に中日新聞社入社。「東京中日スポーツ」でボクシングとロンドン五輪、「中日スポーツ」で中日ドラゴンズ、「東京新聞」でリオデジャネイロ五輪や東京五輪を担当。雑誌やインターネットサイトへの寄稿も多い。本書で第34回(2023年度)ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ma-bo

82
2023年に単行本で刊行されたものは読了済。井上尚弥に挑み敗れ去った男達に取材、怪物に挑んだ者しか知らない真実を追い、生き様を描いた至極のノンフィクション。文庫化にあたりプロローグで触れられていた、WBSS初戦、VSパヤノ「あのとき書けなかった七十秒の真実」を新たに書き下ろし。さらに単行本の最終章、父のオマール・ナルバエスを倒した井上尚弥と闘いたいと語っていたナルバエスジュニアがプロになり、文庫版エピローグに登場。2025/08/16

Yuuki.

7
めちゃくちゃ面白かった!井上尚弥と闘った選手たちへの取材内容を通して、テレビで試合を観ているだけでは分からなかった「井上尚弥の何が凄いのか」が分かった。そして、それと共に選手それぞれのボクサーとしての生き様が伝わってきた。ボクサーになったキッカケや、ここまで来れるまで努力できた理由は生まれ育った環境などによって様々。しかし、どの選手の話も熱い。読んでいて妙に興奮したり、目頭が熱くなったりした。2025/08/06

コニタン

5
井上尚弥と戦った選手のその後を知る事ができ嬉しかったです。それぞれの選手が、井上尚弥と戦うまでの経歴と準備も知る事ができ貴重な著書です。2014年12月30日、オマール・ナルバエスが井上尚弥に敗れた試合で、ナルバエスの息子が泣いていたシーンが私は、忘れられなかった。その息子がプロボクサーとしてデビューしていたことが感慨深い。井上尚弥と戦った選手は皆、好人物です。2025/05/18

iqo720

4
★★★★。熱かった。敗者の言葉から怪物の恐ろしさが立体的に伝わってくる。清々しいインタビューは読んでいて快い。思いついても実行するのは難しいだろう企画を実現させてくれてありがとう。雑誌numberでの清原特集を思い出した。どの選手もしっかり準備してきてもことごとく沈められていく。圧倒的な試合展開の中では薄まりがにな準備の濃さを少しでも知ることができたのは嬉しい。そしてマッチメークやファイトマネーの生々しさよ。20年ぶりに後楽園ホールでボクシングを観たくなった。レモンサワーを飲みながら。2025/08/17

Remi

4
井上尚弥は最強に強い。老若男女の誰もが認める憧れの存在なのだと思う。その井上尚弥と書かれた本に私も興味を持ったわけだが、内容は井上と戦って負けたボクサー側の話だという。これがまた面白い。いや、面白いなんて表現はとても失礼だ。強い者に立ち向かう勇気と負けを受け入れる際の心情が細かく描かれている。それは小説以上に熱い物語だった。井上と戦ったボクサーに拍手。そして井上尚弥という怪物にリスペクト! 本を読まない人にも読ませたい一冊。2025/07/14

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