内容説明
儒教の祖であり、今も「聖人」として多くの人々に敬愛される孔子。その生涯は、数々の挫折や苦悩を乗り越えながら、混乱の時代に理想の社会秩序を説き続けた挑戦の連続でした。当時、まだ広く受け入れられていなかった儒教の教えをどのように確立し、後世に伝えたのか。その背景には、現代社会を生き抜く上でも役立つ知恵と洞察が隠されています。本書は、波瀾万丈な孔子の生涯と思想をひも解きながら、現代を生きるための行動指針や考え方のヒントを提供します。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイト
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昨今の日本の価値観、仕事や勉強に取り組む姿勢、目上の人への尊敬、家族を大切にする姿勢は「論語」が基準となっていると改めて気付いた。最近では、「アンチ労働」のような風習が見られるが、これは儒教の効力がなくなってきているように感じる。長時間労働が美徳とされていたが、これも変わりつつある。これからは儒教基準で考えず「多様性」が重要になってくるのだろう。もちろん、論語は精神面を支えてくれたものも事実。その素晴らしさを忘れず、儒教に変わる「何か」を模索していくのがこれからの課題だろうか。まさに「古きを温ねる」2025/05/30