内容説明
「遠くない未来に、私は死ぬ」。病とは無縁だった著者・花村萬月が、このままでは2年後の生存率が20%の骨髄異形成症候群に罹り、骨髄移植を受けることになった。それは現在まで続く地獄の始まりだった。これは、現世の報いなのか? 血液型が変わる、頭髪がなくなる、性欲もなくなる、食べ物の好みも変わり、精神が大きく変貌する……。発症から骨髄移植、GVHD(移植片対宿主病)、間質性肺炎、脊椎四ヵ所骨折など、副作用のオンパレードへと到る治療の経過を観察しつづけた作者自身によるドキュメンタリー・ノベル。コロナ禍を経ての現在までの経過を新たに「文庫後書き」として収録!
目次
ハイドロサルファイト・コンク
文庫後書き
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きっき
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まず本の著者紹介に載せている写真に驚く。いぜんの写真とは全然違うのだ。 内容は闘病記である。身体の変化が事細かに書いてある。しかし、骨髄移植がこれ程大変だとは!苦しい治療にも関わらず、書く意欲が衰えない花村さんには驚愕である。2026/06/13
Kazuo Ebihara
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著者は、2年後生存率が20%という「血液の癌」骨髄性異形成症候群に罹り、骨髄移植手術を受けることになった。その発端から、検査、手術、術後の闘病経過までのドキュメンタリー小説。移植された白血球が、自身の身体を攻撃し、引き起こす様々な症状。口から喉にかけての酷い口内炎、肺炎、全身の皮膚炎、膀胱炎・尿道炎・前立腺炎の同時発症、更に自分のミスによる脊髄4箇所骨折。 ホラー小説のような「痛さに耐える」描写が続く。 最終章に、笑劇的結末が待っていた。 本作は、不謹慎にもゴード・ロロの『ジグソーマン』を思い出した。 2026/01/05




