内容説明
日本語学の泰斗にして役割語研究の第一人者が、文楽、落語、小説、漫才、インタビュー、マンガ、アニメ、ドラマ等の幅広い資料を参照しながら、ことばと文化をめぐる謎に正面から挑む。
一度キチンと知っておきたかった
「大阪ことば」のあれやこれや。
目からウロコとはこのこと!
ほんまにほんまに。
――万城目学(小説家、大阪府出身)
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
122
関西弁をイジり関西人をディスる駄本とは異なり、日本語学の泰斗による本書は、大阪ことばの構造を、歴史、地域性、文化的背景、気質などから幅広く分析した極めて良質の内容。関西弁のリズムやメロディを楽譜を使って表現するなど論理的でもある。京都・神戸・奈良・滋賀などとの違いだけでなく、大阪弁を、摂津・河内・和泉の地域に分けるなどの精緻な分析は、関西弁モノリンガルの私には納得感が高い。また、関西人の気質を踏まえ、中野好夫先生がシャイロックを関西弁で翻訳することを提案された逸話もワロタ(←関西弁がネット用語に進化)。2025/06/08
けんとまん1007
64
何となく関西の言葉について感じていたことが、言語化していただけたように思う。音・アクセントやリズム。楽しく話すこと。それだけでなく、今の府県ではなく、昔の地域(国)での分析が、なるほど~と。やはり、地理的な影響は大きいのだなあ~。2025/07/15
saga
51
アニメ・漫画『じゃりン子チエ』を見て以来、大阪弁が気に入った。そのため『大阪弁の秘密』などを読んだりしたが、本書は柔らかい題名に見えて、なかなかに学術的な内容となっている。大阪ことばの、ネイティブが表現するメロディアスなアクセントは、非関西人が真似るには難しいらしい。だから、エセ関西弁が見破られてしまうのだな~。京都弁が地方に広がった遠い過去。その後、明治に標準語が東京から広がる。方言周圏論を思い出した。大阪弁は進化しながら、方言の中心地として日本各地に影響を与えているのかもしれない……知らんけど。2025/07/14
瑪瑙(サードニックス)
46
楽しく読了。関西弁は確かに癖が強いけれど私は好きです。「しらんけど」は普通に使うし相手を楽しませてあげたいという気持ちはあるのでついひと言発して笑いを誘ってしまう。でも必ずしも【オチ】をつける事が出来るわけではないので関西人にも色々あると思っていただきたい。ただ独特のイントネーションは他府県の方には真似しづらいと思う。テレビドラマなどで下手な関西弁を聞くとイライラしてしまい、別に無理に関西弁にすることないやん!と思ってしまう。今は暑いので飴ではなく和三盆やガムを持ち歩いている大阪のおばちゃんの感想です。2025/09/03
ホークス
41
2025年刊。関西方言の本としては身内話が少なく言語学中心、かつ語りも楽しい。以下自分用メモ。⚫︎「はいはい」「なんでなんで」等と繰り返すのは、関西では音で時間を埋めるのが会話のマナーだから。サービス精神だけど、軽々しい騒々しいと思われる事も⚫︎関西弁アクセントを楽曲で活かした例を譜面で解説。声に出したら面白かった⚫︎コテコテ大阪弁の成立は大正末〜昭和初期と新しい⚫︎漫画の関西キャラ、ネット関西弁の話が面白い⚫︎私の出身地の泉州では「食べり」等の命令形、「〜け」の疑問語尾を使う。和歌山方言と地続きとの事。2026/04/20




