内容説明
認知は脳内だけで生起しているのではない。身体やそれを取り巻く環境との相互作用が認知において重要な役割を果たすとする身体性認知について、認知科学の知見も踏まえ、4E認知の視点を整理し、その哲学的な原理を考察するコンパクトなテキスト。
Shaun Gallagher, Embodied and Enactive Approaches to Cognition, Cambridge University Press, 2023の全訳。
【主要目次】
心を身体化する:本文への導入 田中彰吾
第1章 イントロダクション:身体性認知とは何か?
第2章 身体性認知のフィールド
第3章 第一のE:身体性
第4章 第二のE:埋め込み認知
第5章 第三のE:拡張性認知
第6章 第四のE:エナクティブ認知
第7章 因果関係、構成、自由エネルギー
第8章 結語:いくつかの実用的な含意と応用
訳者あとがき
引用文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
shin_ash
4
認知科学な分野の本を読むと身体が重要とか4E認知とかいう。共通するのは脳だけで独立して認知しているのではないということだが、主張のニュアンスがそれぞれ微妙に違っていて「あれ?」となる。どうやら認知科学も一枚岩ではないらしい。そういう状況を踏まえて身体性認知について解説している。なんとなくだが4E認知の濃淡に雰囲気が分かった気がする。能動的推論も行為そのものが推論というが、エナクティブに考えればそれが自然なのだろう。AI業界は4E的な話はスルーするか曲解してる様だが、4Eや身体性抜きに知能は語れないと思う。2026/07/22
hukukozy
1
身体的過程および身体と環境の相互作用が認知において重要だとする「身体性認知」。本書は4つのE(embodied、embedded、extended、enactive)の観点から身体と心の関係性について迫っていく。例えば、「奥行」の知覚は「環境の中を動き回るかどうか」が影響するというのはVRによって3次元空間の中での体験について考えている現在だからこそすとんと理解できる。 2026/03/06
かつひさ
0
エナクティブあたりからまじなんもわからんかった、もう一回読み直してみる2026/03/16




