内容説明
【人気シリーズ、ついに辿り着いた第20弾!】
舞台は、昭和60年(1985年)。
最近、幼稚園児の青が楽しく読んでいるのは、〈東亰バンドワゴン〉の蔵で見つけた『不一魔女物語』という本らしい。
原書はイギリスの稀覯本で、最近日本人に落札された。その額、なんと3000万!
その幻の古書を、古美術窃盗団が狙ってる!?
そして、青をつけまわす怪しい人物まで出てきて……。
我南人の今は亡き妻・秋実も活躍する番外長編。
【著者プロフィール】
小路幸也(しょうじ・ゆきや)
北海道生まれ。広告制作会社退社後、執筆活動へ。2002年、『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞して作家デビュー。代表作「東京バンドワゴン」シリーズをはじめ、「旅者の歌」「札幌アンダーソング」「国道食堂」「花咲小路」シリーズなど著書多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
212
♡東京バンドワゴンシリーズ完読プロジェクト! https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11307678?sort=book_count&order=desc 今回は、スピンオフ、区切りの二十周年記念作品です。舞台は、昭和60年、我南人の今は亡き妻・秋実や勘一の亡き妻サキさんも登場します。本巻もLoveに溢れていました。 https://lp.shueisha.co.jp/bandwagon/2025/05/20
はにこ
122
ちょっと昔の東京バンドワゴン。秋実さんが語手。ちょっと新鮮だね。青を育てることになった秋実。怒らずに受け入れる懐の深さ。青が可愛すぎるのもあるみたいだけど。賢い紺くん、昔から絵が上手い藍子ちゃん。今では登場しない人々がいるけど、相変わらずの賑やかさ。窃盗団を捕まえるお話。チームワークが最高なのも変わらない。昔も素敵な家族だったんだねえ。2025/06/19
Karl Heintz Schneider
93
今回はスピンアウト的作品。舞台は40年前に遡る。花陽も健太もまだ生まれておらず、それどころか紺が小学生で藍子は中学生。そして語り手は我南人妻・秋実が務める。これはシリーズのファンにとっては嬉しいサービスだ。これまで秋実について詳しく語られることがなかっただけに、その生い立ち、人柄が描かれた本作は貴重な一冊。我南人が青を突然連れてきて、俺の子にすると言った時。何も言わずに受け入れた秋実さんの度量の広さに感服。窃盗団の捕り物帳とかもあるけどあまり入ってこない。幼い青と若き日の秋実さんの姿で胸がいっぱいなのだ。2025/07/15
BLANCA
89
大好きなシリーズ第20弾! 舞台は1985年、「僕の家へ連れて行くよぉ。うちの息子として育てるからねぇ」。我南人の妻・秋実が青の母となった日から、始まる物語…😌 いつも、思い出の中で語られる秋実さんが語り部の今作。感慨深い気持ちで読み始める。こんなに元気で、家族に愛されているお母さんだった🥹 藍子さんや紺さん(小学生でも大活躍!)の子供時代も楽しめた。昔から変わらず、人助けには遠慮しない「東京バンドワゴン」。サチさんも、秋実さんもあの居間にある欅の一枚板の座卓で、家族とご飯を食べていた…🥹2025/06/27
ゆみねこ
87
毎年楽しみに待っている東京バンドワゴン。今巻は4の倍数巻でスピンオフ、我南人の妻秋実さんがメイン。青が堀田家にやって来て5年、秋実さんは自分で産んだ藍子や紺と同じ愛情を注いで青を慈しんでいる。そんな東京バンドワゴンに不穏な影が。青を見つめる謎の女性とイギリスの稀覯本を狙う古美術窃盗団。秋実さんが育った施設の出身者たちも絡み一致団結して泥棒を一網打尽に。秋実さん、人物出来過ぎ😆2025/07/13




