移動そのもの

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移動そのもの

  • 著者名:井戸川射子【著者】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • 筑摩書房(2025/04発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480805232

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内容説明

語りは未知なる情景を相手に伝えるためのものだが、一方で言葉はそれ自身次の言葉を求めて自在に繁茂していく。そのふたつが合わさったとき、小説は一文一文、一語一語、圧倒的な速度で跳躍しながら、読む者を〈現在〉の強度へと誘いつづける。2019年『する、されるユートピア』で中原中也賞、2023年『この世の喜びよ』で芥川賞に輝く、詩人・作家が放つ、言葉を読む原初的な快楽に溢れる最新短編集!

目次

移動そのもの/花瓶/市場/本汚し皿割り/軽薄/老いる彼女は家で/人々の大いなる口/通い路/旅は育ての親

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

144
井戸川 射子、4作目です。 本書は、芥川賞作家らしいバラエティに富んだ短編集でした。 オススメは、表題作『移動そのもの』&『通い路』です。 https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480805232/2025/05/02

さちこ

48
隠喩とか暗喩に時間を使いたくないと感じるのは残りの人生で集中して本が読める事が難しくなってきたからだろう。2025/05/26

tenori

35
9編からなる短編集。これは難易度が高かったなぁ。言葉の選び方、句読点の位置、文節のつながり。何かしらの社会的な問題を間接的に投げ掛けてくる比喩・暗喩。小説の体ではあるけれど、井戸川射子さんはそもそも詩人だったよなと改めて感じさせる。全体を通して散文詩的な風情で、万人受けするものではないだろう。表題作『移動そのもの』を読みきることができるか。読解力の試験のようで疲れるが、たぶん、自由に解釈すれば良いのだろう。2025/06/29

Tαkαo Sαito

25
間違いなく、井戸川さんにしか書けない文章、小説ではあるのだが、とにかく読み辛い。比喩が多すぎてあっちいったりこっちいったりさせられ、まともに理解できた気がしない。やっぱり癖が強い作家だなぁと思いつつ、好きだから買って読んでるんだけれども笑。2025/06/21

練りようかん

21
九編収録。他人の遺産を宝石に変え、葬儀に出ることで生活が成り立っている二人と、シマウマとチンパンジーの表題作は、時代も国もわからずもしかしたらSFかもしれないと思わせる、確立された世界観に魅せられた。タイトルが面白い「本汚し皿割り」は、収入のあやしい詩人と彼を愛する妻と家事を一手に引き受ける三人が、図書館も本屋もない地域に赴く。共有しないと決めて引っ越す展開に着想への興味が膨らんだ。また「人々の大いなる口」の赤ん坊で、生活能力のないものの生活を、奇妙にかつこの世の自然として繰り返し描いているなと気づいた。2026/03/11

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