内容説明
やなせ先生夫妻の秘書が語るふたりのこと。
2025年春NHK朝ドラ「あんぱん」の
モデルとなったやなせ夫妻に
20年寄り添った秘書がはじめて語る
おふたりの暮らし、生活、仕事に思い出…。
たまたま通っていた茶道教室の
お師匠だった
やなせ先生の奥様にスカウトされ、
やなせ先生のスタジオで働くことになった著者。
先生のことをくれぐれも頼むと
言い続けて亡くなった奥様のこと、
お茶や夕食の時間、またふとした時間に
先生の口から語られる
幼少期や青春時代、
仕事にかける情熱の話。
そして、ユーモアにあふれた
先生との日々の暮らし…。
さらに、先生自ら「十病人」と称するほどに、
つぎからつぎへ襲ってくる病気に
翻弄されるふたりの闘病&看病日記も収録。
マイペースでのんびりと
いつも人の一番うしろにいた著者が
先生の残したしっぽのような
思い出とことばをたどるエッセイ集です。
(底本 2025年4月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
103
著者は、やなせ先生の妻・柳瀬暢さんにお茶を習っていたご縁から、先生の事務所に入り、先生の最晩年を支えた人物。先生の側に仕えて聞き知ったことを、著者の主観を通して記述している。必要以上に対象者を美化しない素朴な文章から、やなせ夫妻の普段着の姿が垣間見えるが、先生の業績と人格の本質に鋭く迫った梯久美子さんの見事な評伝と較べると、得られる感動は乏しいかもしれない。いつもながら、やなせ先生の何気ない言葉が心に残る:「いい作品を作りたければいい人になればいい」「作品には毒を入れない」「大人の失敗を面白く書かない」。2025/08/07
明るい表通りで🎶
53
「子どもが持つエネルギーは巨大で強力だから、子どもに向かう時は、全力投球をしなくてはそのエネルギー消費に負けてしまう。持っている力を出し尽くさなくてはダメなのだ。だからクタクタになる」やなせたかし。漫画家の間では作品のタイトルに”ん“がつくとヒットすると言われる。アンパンマンは、三つも”ん“がついている。運がつく(o´∀`)b 2025/07/02
D
46
『アンパンマンの遺言』を読んでから読むことをお勧めします。やなせたかし先生の秘書の方が書いたやなせ夫妻の評伝。老いと天才がどう向き合っていたのかよくわかっておもしろかった。やなせたかし先生の飾らないところが好きだなぁ。2025/08/06
スウ
3
Audibleにて。先生の亡くなるまえ20年余りを秘書としていちばん近くにいてお世話してきた瀬尾正子さんが、やなせ先生夫妻の言葉を書き留めておこうという趣旨の本。瀬尾さんが聞いた限りのざっくりした先生の生涯や後年の生活ぶり、「いい作品を作りたければいい人になりなさい」という言葉が表す通りの人柄を知れる。朝ドラ「あんぱん」との違いを比較して、上手くドラマにしているんだなあと楽しめた。2025/08/19
Ninja
2
やなせさん関連の本を読みたく、手に取りました。しかしながら、越尾さんの主観で書きとめたものをまとめたような構成で、一冊の読み物としては少し物足りなさを感じてしまいました。2025/06/15
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