すべての原付の光

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すべての原付の光

  • 著者名:天沢時生【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 早川書房(2025/04発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784152104199

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内容説明

治安最悪の不良SFにして滋賀ワイドスクリーン・バロックの表題作、『新しい世界を生きるための14のSF』にも選ばれたサイバーパンクの快作「ショッピング・エクスプロージョン」、第二回ゲンロンSF新人賞受賞作「ラゴス生体都市」など超刺激的な全五篇!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

141
滋賀県の田舎町やアフリカ辺境の村で普通に生きていた住民に突然、超常現象のような異常事態が襲いかかる。その理不尽を彼らが平然と受け入れ、力の限り反抗し続ける姿はバラードの短編を想起させる。ただ、こちらは設定こそSFを借りているが、内容的にはナンセンスやホラーの色彩が濃厚な世界観で一貫しており、説明や理解を助ける補助線が全くないため複雑怪奇さが際立つ。しかも各編ともラストは一切の許しも合理性もないため、普通の小説を読むつもりでページを繰ると痛い目に遭うのだ。オリジナリティは高いが難解さを感じる人も多いのでは。2025/06/18

オフィーリア

49
めちゃくちゃ笑った。イカれたサイバーパンク風の世界観を独特なルビとパロディで何とも言えぬグルーヴ感を醸し出しながら、小気味いいテンポで結末までかっ飛ばす。嵐のように脳内を掻き回して去っていった読了感は唯一無二。楽しませて頂きました。2025/06/22

tonpie

47
サイバーパンクっちゅうんじゃろうか。一応SFジャンル。ヤンキーの中坊へのリンチに使う全身刺青マシン「ガチで半端ねえ機械なのさ」機械は主に三つの部位で構成されている。そして、「不良」は優雅にマシンの説明を続けた。「そもそもこの機械は先の総長の発明品でな。俺も先代の頃から原付狩り任されてッから、完成までの一部始終を見てきたよ。そのうえで言わせてもらうが、マジで非の打ちどころのない完璧なマシンだ」明らかにFカフカ「ある流刑地の話」を下敷きにしているが、日本の田舎のヤンキーとのコラボがいい味出してる。2025/07/25

小太郎

38
期待して読んだんだけどあまり楽しめなかった(ヤバイ 歳のせいかな 笑)5編の短編集、最初の「すべての原付の光」も含めてサイバーパンクというよりワイドスクリーンバロック風仕立てのSF。随分絡める小ネタが古いんで何歳?と思ったら85年生まれで納得。文章が「どう?凄いだろう?」と感じられてしまって中々入ってこないのは向き不向きなのかもしれません。スピード感があって良いよ思う人もいるのかも。自分的にはリズムとテンポがイマイチの様な気がします。カタカナルビも煩わしい。でも読んじゃうんだよなSF好きとしては。★3.52025/07/26

塩崎ツトム

34
奇態な小説群である。奇態を通り越して「トンチキ」に片足を突っ込んでいる。アマサワ氏は「サンギータ」という世界七不思議級の短編をお書きになってデビューなさったのだが、思い返せばあれもトンチキだったやもしれぬ。奇態なものが宿るのは現代の境界である郊外であるが、そこはひたすらスプロールを繰り返し、境界線どころかひたすら広い帯として、都市と農村の間に横たわる。ぼくも16号線沿いの住人なので、この奇態な物語たちの舞台としての、郊外の異界ぶりは、なんとなーくわかるのである。2025/09/16

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