啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語

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啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語

  • ISBN:9784000616850

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内容説明

西洋なんて存在しなかった?──近代知の起源とされる「啓蒙思想」は,ヨーロッパ貴族のサロンではなく,じつはマダガスカルの海賊と女性たちの社会実験によって創造されたのではないか.海賊王国の知湧き心躍る「本当の」歴史をたどり直し,自由,国家,民主主義をめぐる無数の常識をくつがえす.グレーバー生前最後の著作.

目次

序文 (とびきり)ラディカルな啓蒙主義
第一部 マダガスカル北東部の海賊と偽王
海賊がマダガスカルにやってきた
掠奪品の問題
サントマリーの実体経済
実在のリバタリアⅠ──アンブナヴラ
さらなる偽王,ジョン・プランタン
年代にかんするいくつかの問題
第二部 マダガスカル人の目に映った海賊の来訪
アブラハムの子孫たちに抗する性革命?
政治のコマとしての女性
女商人と魔法のお守り
家内の諸事象
軍事的権力と性的権力の対立について
第三部 海賊の啓蒙
発端の状況
最初の挑戦
大カバリ
誓約儀礼
王になったラツィミラフ
英雄たちの戦い
宮廷と王国,そしてザナマラタの台頭
結論 実在のリバタリアⅡ──ベツィミサラカ連合
地図
海賊と啓蒙の時系列
訳者あとがき
文献注
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Jampoo

19
17世紀、海賊が世界の海を荒らしまわった時代に、無法者達の休息地となったマダガスカル島。この島で暮らす先住民のルーツや文化、そこに参入し時に同化していった来訪者達の暮らしなどを探る。 略奪で財を成した海賊が安息の地としてマダガスカルに住み着くという伝説的な話は多くあるが、その島の実態はどうだったか知りたかったのでそこは良かった。 ただ根拠が薄いであろう箇所も多く、作者も「挑発的」と認めているようにタイトルは正直誇大広告と言わざるを得ない。2026/01/06

チェアー

9
要はマダガスカルの歴史は西洋的な植民目線で描かれているが、本当は現地のイデオロギーと外部から入ってきた西洋のイデオロギーが混濁してできているもので、そう簡単に解き明かせるものではないと。 西洋の植民者の目線で語られる歴史は本当の歴史ではないということを知ったようだ。わからんけど。 2025/06/30

ジュール

7
万物の黎明の著者の遺作。 マダガスカルでの海賊と地元民の自由な世界。だが対象の人物がわかりにくく複雑すぎて消化不良。2025/11/18

Junichi Watanabe

7
#読了。17~18世紀のマダガスカルには民主主義が存在した。当時の欧州では自由で平等な海賊王国「リバタリア」の噂があった。実際には棲みついた海賊の息子達と先住民の疑似王国があった。平等主義、非奴隷貿易、対話重視、権力の集中を嫌っての戦争、そして諸々の拘束を脱ぎ捨てたい女性達等諸力が充満した社会があったとされる。マダガスカルは馴染みの薄い国だが、地図をみれば喜望峰周りでインドに向かう船にはうってつけの中継地だ。世界にはまだまだ知らない歴史が存在する。本文はかなり読みずらいので解説を先に読むと理解が進みます。2025/06/04

西東京のハリソンフォード

6
マダガスカル北東部で、ヨーロッパ人を中心とする海賊がどのような背景で港に定住し、現地社会と関係を築いたのか、という心踊る物語。海賊や、啓蒙、というよりはマダガスカルの1700年頃を舞台に異人同士のコンタクトを題材にした歴史人類学の本。万物の黎明でグレーバーが提示したような、解釈されたり問いの対象になったりしてこなかった「複雑で豊かな歴史」を掘り起こすチャレンジ。海賊と結婚することで家父長制と異なる価値観に生きようとした女性、アラブ人?の子孫の話が面白い。つぎはOn Kingsを読まなきゃ。2025/09/22

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