内容説明
医療と福祉はどこへ向かうのか
医療・福祉がビジネス化する現代において、私たちは「人間を経済的な数値で捉えるシステム」とどのように向き合っていくべきなのか。
精神科、リハビリ、総合病院、障害者支援の現場経験から、医療と福祉の行方と私たちの生き方を問う思索の記録。
目次
Ⅰ 医療ソーシャルワーカーだなんて、恥ずかしくて言えない
1 社会福祉に出会う
2 ソーシャルワークというビジョン、もしくは誤解
3 現場に出る――医療の中の素人
4 経済の潮流、医療政策と病院の変転――そして、患者さんは移動する
5 介護保険、変革の終わりであり始まり
6 医療ソーシャルワーカーの変質
7 医療と福祉の連動と変質
8 再び、精神科領域へ――精神障害の時代
9 浮かび上がる困難
《関係する法律》
《サービスの種類》
Ⅱ どうして、こんなことになっているのだろう
10 イデオロギーとしての、資本主義+コンピュータ・システム主義
11 高齢者の介護と医療
12 精神障害者の就労支援
13 イデオロギーは、人の考え方に浸透する
14 何を望めるだろうか
15 経済化とシステム化の狭間を生きる