作家とおやつ

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作家とおやつ

  • 著者名:平凡社編集部
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 平凡社(2025/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582747164

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内容説明

文豪が愛した銘菓、手作りおやつ、甘味処の思い出……エッセイ、詩、漫画など約60篇を収録。大好評アンソロジーシリーズ第6弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よこたん

40
“おやつはタイムマシンだ。ああ、普段は全然思い出さないけど、ちょっと書き出すと、次から次へと何十年も昔の熱い記憶が沸騰して吹き上がる。おやつというものは、心の深い部分に沈殿して完全に忘れてしまうことはできないものなのかもしれない。(福田里香)” 文豪といわれるあの方この方も、おやつを語る熱量が半端ない。酒より甘いもの好きって言うのは、いささか恥ずかしさがあったようだ。森絵都のルバーブの煮たの、江戸川乱歩のカステラ、安岡章太郎の豆カン、若菜晃子の氷とソフトクリーム、平塚らいてうのゴマじるこ、もう愛しかない。2025/08/13

くさてる

27
感想を書こうと検索したら、類似の題名の本が何冊も出てきて、しかもほとんど既読だったので笑ってしまった。いいよね、おやつ。おいしいものと好きなもの、思い出とこだわりを語る文章はいつも読んでいて楽しいから。しかもそれを名だたる作家の皆さんが書いたとあっては。この本も楽しかったです。2025/11/03

いちろく

27
紹介していただいた本。近代文学の作家から最近書店で平積みでみかける作家まで、59人59篇のおやつに関するエッセイをまとめたアンソロジー。他のおやつをテーマにした本と同様に、自分の好きなおやつを語る作家もいれば、自分が好きな店のおやつを語る作家もいるし、おやつを通じた思い出話などを語る作家もいる。テーマ的には4つに分かれているけれど、59人59色の印象を受けたのが本音だ。余談ですが、夏の暑さについて語っていた石川啄木。もし今の日本の暑さを経験したら、どう思うだろう? と思ったのはココだけの話。2025/08/11

えりまき

25
2025(208)59のおやつエッセイ。井上ひさしさんのおいしい物をあとに食べたいから洋食のフルコースが苦手といお話が面白い。「『うむ、これは旨そうだ。最後までとっておこう』と傍へのけておくとボーイ氏がさっと持って行ってしまう。その時の驚愕と衝撃は心臓が停まるかと思うほどだ。」。カレー沢薫さんの「赤福先輩、相変わらずマジこしてますね!」もよい。気になるおやつは、小川糸さんの山形のコウシロウ、土井善晴さんの弘前・旭松堂の「バナナ最中」、増谷和子さんの山口県周南市の竹屋饅頭。2025/08/24

あじ

18
宇野千代先生のカバー表紙が実に愛らしいです。あいも変わらず“おやつエッセイ”に手が伸びるわたしは食いしん坊。そしてレトロな風景に殊更情景を抱く性分。なんだなんだ、甘糟幸子さんの「ゲン◯◯ードーナツ」って。面白そうな余興つきらしいですね。立原えりかさん「小さな白い鳩」の、歳月を経た趣きが何とも言い難い余韻。ほのかな甘さ加減が絶妙、原稿職人たちのひと匙が巧い。2025/06/05

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