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内容説明
ウクライナへの軍事侵攻開始後わずか25時間で結成された反戦運動の最大勢力「フェミニスト反戦レジスタンス」をはじめ、ロシアにおける女たちの反戦・反体制運動はさまざまな形で存在してきたが、日本ではあまり知られていない。帝政時代からロシア革命、スターリン時代の大テロル、ペレストロイカを経て現在のプーチン政権に至るまで、著名な作家・詩人・活動家・ジャーナリストから無名の市民まで、女たちはずっと声をあげて闘ってきた。本書は、公式の歴史の中では埋もれてきた「もう一つのロシア史」を浮かび上がらせる試みである。
目次
プロローグ ロシアの反体制運動とは何か
第一章 闘う令嬢――ナロードニキの女性たち
第二章 一九一七年の女性たち
第三章 スターリン時代を生き抜いて
第四章 もうひとつの歴史――反戦・反核・フェミニズム運動
第五章 プーチン政権と闘う女性たち
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
28
非常に面白かった。ロシア革命では女性たちも重要な役割を担っていたのにないものとされていったことを書いたコックス『女たちのレボリューション』とともにおすすめ。帝政側で活躍した女性軍人ボチカリョーワも登場(回想録積読中、読まなくちゃ)。なお本書はロシア革命時だけではなく、ソ連時代~現在のロシアもカバーしている。チェコでも建国前後、女性たちが文化、教育、政治の世界で活躍するのだが、歴史で語られるのは男性が圧倒的に多い。なら紹介しなくちゃと奮起!(でも最近忙しすぎて研究できていない…)2025/05/29
ロビン
16
帝政時代から現代まで、有名無名のロシアの勇敢な反体制運動家の闘争を綴った本。ネクラーソフの描いたデカブリストの妻たちや、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチが書きとめたチェルノブイリで被爆した夫を介抱する妻、また女性軍人たち、ジャーナリストのポリトコフスカヤなどロシアの女性たちは驚嘆すべき勇気をもっていると常々思っていたが、本書で取り上げている女性たちも筋金入りであった。権力と闘い、時に逮捕されシベリヤや政治犯収容所に送られ、拷問を受け、死を突き付けられても彼女たちは屈せず、陣列は途絶えない。見習わねば。2025/06/03
かめりあうさぎ
11
初読み作者様。帝政ロシア後期から現在に至るまでの女性活動家たちの記録。帝国→ソ連→ロシアと形を大きく変えながら現在も戦争状態のロシア。ソ連まで続いていた根強い家父長制度、そして近年は家庭内暴力を非犯罪化するような法律が施行されてしまい、なかなか女性にとっては厳しい時代が続いている。そんな国に生きて尚、彼女たちの自由を諦めない気持ちには考えさせられるものがありました。2025/05/19
チェアー
7
女性は抗って自分の居場所をつくらなければ、当たり前にいられる場所がない。政府は男性中心で構成され(それはロシア革命後のソ連でも同様だ)てきた。だから声を上げなければ自分の居場所がないのだ。そして抵抗は続き、屍を見ても彼女たちはひるまない。 2025/05/29
花岡猫子
3
ロシアについては歴史も文化もほぼ知らない...状態で読んだけど、なるほどそもそもの「正史」自体もよくわかっていない部分がある中で、反体制運動や地下出版の記録が解き明かす重要な鍵になる、と受け取りました。まずは名前と経歴を丁に読み解いて、「こういう人がいたんだ」と掘り起こすこと、そして今行動している人たちを知ることも大事。言及されていた「名の回復」は沖縄戦の犠牲者の名前を読み上げる活動とも重なりました。2025/09/16
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