- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
ヌーヴェル・ヴァーグ(N・V=新しい波)は、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーらを中心に1950年代末のフランスで生起した映画の革新運動だが、それにとどまらず、日本も含めた「世界同時多発現象」として、新しい映画表現や製作スタイルを生み出した。本書は、国境や時代を超えたN・Vの広がりとその担い手について解説。映画の創始者であるリュミエール兄弟から現代の映画作家に至るまで、「N・Vの精神」に満ちた作り手たちによる約800本の作品を紹介する。
目次
「はじめに」に代えて
第一章 フランスのヌーヴェル・ヴァーグとは
第二章 一九五九年までの道のり
第三章 ヌーヴェル・ヴァーグの開花
第四章 「左岸派」たちの肖像
第五章 ポスト・ヌーヴェル・ヴァーグの監督たち
第六章 日本におけるヌーヴェル・ヴァーグ
第七章 西欧に広がるヌーヴェル・ヴァーグ
第八章 旧共産圏とアメリカ大陸
第九章 映画史から現代へ
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Sam
45
映画が生まれてからちょうど130年、ヌーヴェル・ヴァーグの誕生を1960年とすればちょうど映画の歴史の折り返し点に当たることに思い至った。映画の歴史って意外と短い…というか、ヌーヴェル・ヴァーグももはや遠い昔の出来事なのだな。海辺を彷徨うジャン=ピエール・レオーの眼差しに心を揺さぶられてからはや40数年、自分はすっかり大人になって感性も鈍ってしまったけれどもこれからも映画を見続けていきたいものである。それにしても本書、興味深かったのは間違いないが著者の思い入れが少々強いし射程を広げ過ぎてるように感じた。2025/05/06
die_Stimme
4
あとがきにも自身で書かれているように、ヌーベル・ヴァーグを新書一冊で書き切るのは無謀だった。ヌーベル・ヴァーグをいわゆるフランスのカイユ派と左岸派のそれに限定するならまだしも、イタリアネオ・レアリスモ系のドキュメンタリータッチと制御不能さを取り込んだあらゆる映画にヌーベル・ヴァーグっぽさを見いだしていて、そりゃこのサイズじゃ無理でしょと…。第九章はそれ以外に比べたらましだけど、他は情報の羅列のようなもので、2025年時点のヌーベル・ヴァーグっぽい映画ガイドとしてパラパラながめるのが正しい読み方だと思う。2025/09/07
fritzng4
4
さんざん語られ尽くしたヌーヴェル・ヴァーグ自体を語るには取り立てて新しい視点はないけれど、関係者の整理には役立つ。フランスのみならずヨーロッパ各地や日本でも同時多発的に起こった映画の新しい波とヌーヴェル・ヴァーグ的な現代映画を、著者の守備範囲を越えて描出しようという試み自体は素晴らしいと思うのだが、特に最後の方はあまりに駆け足で固有名詞の洪水且つ通り一遍に見えてしまうきらいがある。でもサラッと読めて映画ファン心をくすぐるし、ヌーヴェル・ヴァーグ入門書としては大いに意味があると思う。2025/04/30
Decoy
3
「ヌーヴェル・ヴァーグとは何か?」という問いへの回答を期待していた読んだが、「ぼくのかんがえたヌーヴェル・ヴァーグ」だった…。新書だからこそ、より精緻な定義付けと歴史紹介がほしかった。フランス以外の国への広がりは興味深いが、関連性の指摘があまりないので、ただ同時代作品を紹介しているだけに感じられる。「N・Vの精神」でくくって、リュミエール兄弟まで遡るのも、やや無理があるような気が。2025/04/25
gu
2
固有名詞をひたすら浴びる。本来の定義に比べて地域・年代の範囲がかなり広い。映画を見て、その作品に独特のリアリズムを感じる時、ヌーヴェル・ヴァーグ的なものに触れているのかもしれないと思った。2025/04/26
-
- CD
- NAS/イルマチック




