ヤシキガミ団地調査録

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ヤシキガミ団地調査録

  • ISBN:9784863114418

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内容説明

幼いころにオカルト雑誌のライターだった父親が失踪したことをきっかけに、安定した職業である公務員を志す青年・守屋亨(もりやとおる)。念願叶って新宿区役所職員としての初日を迎えるも、配属された先はオカルトを扱う非公式の部署だった。
子供が失踪するマンション、火の気のない屋上で焼死体が相次いで発見されるアパート、孤独死ゼロを謳う奇妙なタワマン……
守屋は“ヤシキガミ団地”と呼ばれる曰く付き物件の調査をすすめるなかで、土地を鎮める“地免師”を名乗る男・納戸(なんど)に出会う。事実解明に奔走する2人だが、架空の建築会社がヤシキガミ団地の着工に携わっていることが分かり…。
『領怪神犯』木古おうみが贈る、バディホラーシリーズ開幕!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

67
サクッと読めるラノベ風のホラーミステリ。「ヤシキガミ団地」とは怪奇現象を引き起こす物件の総称。この物件を調査する部署に配属された公務員の守屋。オカルトライターだった父の影響で逆にオカルト嫌いなのに真面目な性格が災いし全力で怪異へと取り組む。子供が失踪するマンション、焼死体が続けて発見されるアパートなど…。チャイナシャツの怪しい男・地免師の納戸と共に調査を進めると架空の建設会社が見え隠れする。謎のハザマ建設や上司の赤家や納戸の背景などはまだ明かされず続編を待つ感じ。孤独死ゼロのタワマンは少し領怪神犯っぽい。2025/05/20

sin

60
ヤシキガミ団地は実在の団地の固有名詞ではなく、超常的な怪奇現象を引き起こす物件のことであると云う⋯『煙鳥怪奇録』と云う実話怪談に“鏡柱”と云う「妙な工事や作業」を発注する会社の話がある。この物語でも怪しい建築会社が黒幕としてその存在を仄めかされている。そして今作も作者がデビュー作で扱った神がその怪奇現象のもとに在るようだ。ただし大文字の神?ではなく、まるで妖怪の様な⋯五月蝿なす神の国に遺る神々が、いまだ庶民のくらしの中にあって、その顕現を先の建築会社が促しているようだ。神に悪意はないが人間の悪意が見える。2025/04/17

さっちゃん

47
オカルト雑誌ライターだった父が失踪し、安定を求めて公務員となった守屋亨。新宿区役所職員として配属されたのは、オカルトを扱う非公式の部署・ヤシキガミ団地調査班。土地を鎮める“地免師”・納戸と共に怪奇現象を引き起こす物件を調査する。/子どもが失踪したり未来予知をするマンション、火の気のない屋上に焼死体が発見されるアパート、孤独死ゼロの高級老人ホームなどのヤシキガミ団地を人為的に造り出すハザマ建築を追う守屋と納戸が、徐々に良いコンビになっていく。守屋の上司・赤家と三人でこの怪異に立ち向かえるのか。続きが楽しみ!2025/05/20

ポチ

43
ヤシキガミ団地=屋敷神のいる団地。今度の神も訳の分からない神ですが、八百万の神がいるこの国では不思議ではないですね。領怪神犯が頭をよぎってます。公務員と地免師が繰り広げる地鎮ホラーのシリーズ第一弾。次が楽しみです。2025/05/07

のりすけ

31
サクッと読めてしまった。続編ありきと思っていいんですよね。怖さはほぼ無い。読む前は「さびれたニュータウン系の団地で起きる怪異をどうにかしまっせ」的な話かと思ったら全然違った。どちらかというと地味。地鎮ホラーって…まぁ確かにそうか。まだまだ謎が残ってるので、次出たらまた読みます。2025/05/25

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