ハルキ文庫<br> 友よ、静かに瞑れ

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ハルキ文庫
友よ、静かに瞑れ

  • ISBN:9784758447089

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内容説明

海辺の温泉街で旅館を営む旧友の坂口が逮捕された。街一帯を牛耳っている下山観光の事務所で刃物を振り回したのだという。坂口は決して人に刃物をむけるようなやつじゃない。真相を探るために坂口の親友である新藤剛はこの街にやってきた。下山観光と坂口の間に何があったのか。坂口を留置場から出そうと、新藤は体を張って動き出す……。痛み、傷つき、彼らは命がけで己を生きる。血よりも濃い男の友情、生き様に熱く震える、語り継がれる北方文学の傑作が、装いも新たに登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そる

172
昭和に刊行されてますが最近復刻版で発売されたようで、書店で見て表紙買い。文章リズミカルでテンポ良く読めて止まらない。ザ・昭和なハードボイルドで登場人物が7割型タバコ吸って、ケンカとヤクザと銃と裏社会が絡んできて、映画化だな、って感じです。その昭和テイストも含めてとにかくかっこいい。最後主人公とその親友の心情はちょっと謎だけどそれもハードボイルドなんでしょうね。「「なんでこだわる。なんでそう坂口とあいたがるんだ。坂口は会いたがってないってのに」「昔から、そんなやつだった。会いたくても、そうは言わないんだ」」2025/05/02

背番号10@せばてん。

40
【1983_直木賞_候補】【1985版_東西ミステリーベスト100_92位】初出は1983年、作者がまだハードボイルドばかりを書いていた頃。この時期の著作はほぼ読了したつもりでしたが、何故か読み逃していた当時の角川映画原作本。読み始めれば、1行目からtheハードボイルド。長文を控え、体言止めを多用する作者の筆は、かつて夢中になったものです。今さらながら、当時の喫煙率やポイ捨て率の高さに驚きつつも、昭和の香りがする読書は存外、良いものでした。何ゆえ、この理由で身体をはるか。もうこれは、理屈ではない。2025/06/30

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