半歩の壁 - 死に学び、生を考える

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半歩の壁 - 死に学び、生を考える

  • 著者名:山折哲雄/中橋恒
  • 価格 ¥1,899(本体¥1,727)
  • PHP研究所(2025/04発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784910739397

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内容説明

延命治療の自粛、緩和医療やホスピスケアの充実、推進に理解を示すようになってはきた。しかし安楽死そのものの核心に手を突っ込むことはしなかった。死ぬことに手を貸すことなどもっての外、の一点張りを通してきたからだ。人が病室で死ねば、医師は首を垂れ、言葉少なく静かに病室を去っていく。その最期のときが近づいたとき、病床の遺体から去っていく。そこはもはやお医者さんの立ち入る場所ではなくなっているからだ。あと一歩、あと半歩前に進めば、そこにはまだ「死の場所」があるというのに、背中を見せて去っていく。お医者さんは、なぜ「あと半歩」「あと一歩」をさらに前に踏み込もうとはしないのか。日本人には、死を心臓死という点ではなく「老病死」という流れでとらえてきた歴史がある。いま、その思想をあらためてとらえ直すべきではないか。その考えに、医師はどう応えるのか。これからの医療のあり方、そして「死生観の転換」を問う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

リスタ

0
宗教学者とホスピス病院院長の共著。日本人の死生観について描かれている章が印象的でした。日本は神仏混合が特徴ですが、仏は若く、神は老いたり、と指摘されており、その理由を考察している箇所は興味深いものでした。人生百年時代を迎えて、日本人は老病死のことを各自でこれまで以上に考えていく必要があると認識させられた本でした。2024/08/22

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