文春新書<br> 数の進化論

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文春新書
数の進化論

  • 著者名:加藤文元【著】
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • 文藝春秋(2025/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166614868

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内容説明

かつて数学を諦めた全ての大人へ贈る

「数学って何が楽しいんですか」
「なんか役に立ちますか」
挑戦的な問いから始まった、ド文系の編集者と数学者の対話。
ゼロ、無理数、負の数、素数……その始まりと歴史を紐解いていくと、数の新しい世界が見えてきた!
大人の学び直しに最良の“新感覚”数学談義。

●目次
はじめに 加藤文元vs.ド文系の編集者
 数学は“バトル・ロワイアル”の舞台
 まずは「数」から始めてみよう
 数学のド文系的楽しみ方
第1章 数学の始まりは「割り算」
第2章 ゼロは「・」だった
第3章 無理数の発見
第4章 負の数を受け入れる
第5章 気まぐれな素数
第6章 無限って必要ですか?
第7章 abc予想という頂
第8章 新しい数学は生まれるか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

48
「1を素数にしてもいいけど、おまえらそんな根性あんのか」には大爆笑! この一行が気に入りました。易しい数学の本というと、数学史「物語」か、実用を前に出すか、になりがちなところ、うまく数学の基本の基本からテコ入れしてくれる。他の本にないアプローチも多いので新鮮さがある。最後の2章ほどはかなり難しいけど、最前線レポートだと思って、再読のときには精読してみたい。数学は発見・発掘するものだと思っていたが、発明の側面もけっこうありそうだ。国や民族のちがいによる考え方のちがいが、数学のクセや色彩の差ということかも。2025/04/25

広井啓

27
文系編集者が数学の専門家に問い掛けるスタイル。編集者同様文系の自分には難解で、消化不良のまま終わった。abc予想などは精読するに至らず。可能無限と実無限の区別も判然とせず。唯一心に残ったのは、素数の項で'巨大な数の素因数分解を数分程度で出来る技術が誕生すれば、情報セキュリティが一気に崩れ、世界中の金融が大混乱に陥る'ということ。実現可能性がどの程度あるのか分からないが、これは大変だ。2025/08/08

みつ

18
「ド文系」の編集者(しばしば怒る)との対話で進む、数にまつわる数学の歴史を概観する一冊。古代文明における演算方法、「0」が登場する前の「ゼロ」の表し方、から始まり、無理数、負の数、素数、無限、さらにはabc予想まで筆は及ぶ。古代の演算は理解するのに結構骨が折れ、「−1×−1=1」の証明も理解できたかは疑問。素数は無限にあることの証明は知っていたつもりでいたが、前段階の素因数に関する手続きが難解。「実無限」と「可能無限」の違いも初めて知る。西洋数学が柔軟でいい加減であるがゆえに発展した(p89)とは・・・。2025/08/05

Go Extreme

4
バトル・ロワイヤル 知的格闘技 割り算 目的意識 人間の精神活動 ユークリッドの互除法 アルゴリズムの源流 ゼロ 「・」 記述する数 インド 数を使った体系的な計算方法 ピタゴラス 万物は数である 正方形の一辺と対角線 無理数の発見 負の数 東洋では普通 西洋では忌避 数は実体 抽象的な記号 虚数 実体を与える方法 素数 並び方は気まぐれ ガウス 素数の現れ方 ユークリッド 素数は無限に存在する証明 可能性無限 実無限 アリストテレスの区別 無限がなければ幾何学も証明も技術もできず 数学を構造で捉える2025/05/19

都人

3
難しかったけれど、面白かった。例えば商店などでお釣りをもらうとき、日本人なら暗算で出来るのに、欧米人は足し算で呉れるというが、確かに80を4×20と呼んでいる様じゃ暗算は難しい気がする。2025/08/10

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