平和の遺伝子:日本を衰退させる「空気」の正体

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平和の遺伝子:日本を衰退させる「空気」の正体

  • 著者名:池田信夫【著】
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • 白水社(2025/04発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784560094716

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内容説明

日本社会の同調圧力について抉り出した池田信夫『「空気」の構造』(白水社)の刊行は二〇一三年のことだった。山本七平の『「空気」の研究』(文春文庫)を導きにした斬新な日本論として、朝日新聞ほかで書評された。同書で大きく依拠したのは玉城哲・旗手勲『風土』(平凡社選書)をはじめとした「水社会」(灌漑農業)の同調圧力だった。
著者はその後、日本社会に巣食う同調圧力の起源の追及を本格化させていく。そうしたなかで注目したのが、丸山眞男の「古層」論だった。一連の探求は『丸山眞男と戦後日本の国体』(白水社)に結実している。
著者の「空気」をめぐる研究はコロナ禍を受けてさらに大きく展開していく。本書『平和の遺伝子』では、進化心理学や歴史学の最新動向を思い切って取り入れ、定住社会への移行に焦点を当てている。とりわけ縄文時代に注目し、そこに「国家に抗する社会」、日本型デモクラシーの原型を見出す。
グローバル化の進展で定住社会に楔が打たれ、ユーラシア大陸を中心に勢力図が一変しつつある昨今、日本社会はどこに向かうのか? 『「空気」の構造』以来、十数年の思索の結論! 渾身の書き下ろし。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほんメモ(S.U.)

7
縄文時代から現代までの歴史を追う事で日本人のマインドについて論じた一冊(たぶん)。途中休みながら読んだせいもあるのですが、私には全体的に難しく、何を言いたいのかよくわからない部分が多々ありました。例えば先の大戦について、結局日本がなぜ戦争を始めてしまったのか、その明確な答えを一言で言える人は少ないと思うのですが、この本に出てきた「ボトムアップ」「じゃんけん(三つ巴)」という2つのキーワードで少し説明がつくなと思いました。戦争に限らず何においても、どの立場からも当事者意識が生まれない、そんな国民性なのかな。2025/06/20

yukinobu_nagae

0
明治陸軍の戦略が、よくも悪くも長州という「家」の中で決まったのに対し、昭和陸軍では派閥抗争で決まった。その原因は統帥権の独立といった法的な問題よりも、戦略が組織の中の人間関係で決まったことだ。日本の組織の意思決定は君主のような「主権者」ではなく、エリートの合議で決まる。P1612025/05/31

石光 真

0
前著空気の研究を全面展開。前史狩猟(最古層)定住(余剰の蕩尽による平和の文化的伝統)、農耕(古層)。天皇のウルトラファミリー、荘園、惣村、小農史、日本の権威と権力と経済力の三つ巴じゃんけん、明治国家、戦後国家、日米関係、今の日本経済。現在最高の日本人論。2025/04/24

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