内容説明
「雷が鳴ったらへそを隠す」「集会で静かになるまで時間を計る先生がいる」「必ずイルカショーでずぶ濡れになる」「泥団子がピカピカになるまで磨く」「いつ? 何時何分何秒? 地球が何回回ったとき?」などなど、誰もがどこかで聞いたことの“あるある”なシチュエーションを、現代ショートショートの名手・田丸雅智が大胆アレンジ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
59
おとぎカンパニーシリーズ6作目。“あるある”フレーズを斬新アレンジした10のショートショート。タイトルのフレーズがある「時空屋」どうしてもという時にしかこれは使えないと思う。「はぴぞう」ため息ってうっかりつくよね。反射神経を鍛えなくては。シュールさ際立つ「私語感染」と「退会の旅」どちらも大変。切ないホラー「蛇狩人」夜に口笛吹いてはいけないと子供の頃言われていたな。風変わりな友情系の2編、読後感が爽快な「雨の粒たち」と心洗われる「もへじくん」ファンタジックな癒し系「三日月ショー」が良かった。2025/06/27
Ikutan
58
おとぎカンパニーあるあるシチュエーションシリーズ第三弾。今回も、何処かで聞いたことのあるフレーズから広がった奇想天外なお話が10話。いつもながらその発想の豊かさに驚く。『ため息をつくと幸せが逃げる』に出てくるはぴぞうとか『雷がなったらへそを隠せ』のへそのお宝とか、いやいや見てみたい。表題作では時空を超えちゃうし、『静かになるまで、5分かかりました』では私語ウイルスの感染が。『退会ページが見つからない』では、1ヶ月無料お試しが、いやぁ、とんでもないことに。今回も装丁画で一つ一つお話を確認するのも楽しかった。2025/07/08
ダミアン4号
46
「いつ?何時何分何秒?」子供の頃、喧嘩になると必ずこう言う友達がいた。大抵、約束を破ったのを責めるタイミングで返ってくる言葉で口下手だったからほぼ言い返せず言うがまま押し切られた。今は防犯カメラやドライブレコーダーがどこにでもある時代「何時何分何秒?」は普通に答えられる質問になってしまったかも知れない。このシリーズは読み終えるとほっこりした気分になる。ハッピーエンドばかりじゃないけど慣れ親しんだ言葉をテーマにした物語は何とも言えない親しみを感じる。次はいつ出るのかな?「何時何分何秒?地球が何周回った時?」2025/10/24
ポチ
37
10のショートショート。どれも面白楽しく読みました。それにしても発想が凄いなぁ。2025/07/19
ひさか
34
2025年4月光文社刊。書き下ろし。あるあるシチュエーション3作目。へそのお宝、時空屋、はぴぞう、雨の粒たち、泥の人々、私語感染、退会の旅、もへじくん、邪狩人、三日月ショー、の10編の短編集。オリジナルティの高い話ばかりで、雨の粒たち、退会の旅、邪狩人なんかのアクション系の展開の読後感は爽快。他のファンタジー系の話も良くできていて、満足感あります。全編、アイデアが、楽しくて面白いです。2025/06/08




