内容説明
「図書館で本を見るとき、開架の書棚はその図書館のいわばよそ行きの顔であり、本質はむしろ、書庫にこそあるのではないか--。」(はじめに)
そんな著者の疑問から、本書の企画はスタートしました。
全国各地の図書館・資料館の、利用者が普段は入ることができない閉架書庫に足を踏み入れ、そこで出会った本や資料を紹介するとともに、書庫内を知り尽くす「ヌシ」のような館員の皆さんに、資料の管理や活用について取材を重ねてきました。全国各地にある15館の図書館・資料館の魅力の源泉に迫ります!
(「日本の古本屋」メールマガジン人気連載の書籍化です)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
24
全国各地にある図書館・資料館の閉架書庫に足を踏み入れ、書庫内を知り尽くす「ヌシ」のような館員の皆さんに取材しながらその魅力の源泉に迫る1冊。地域の知を育てる県立長野図書館、宮城県図書館、長岡市立中央図書館・文書資料室 、釧路市中央図書館・釧路文学館といった図書館から、遺された本を受け継ぐ東洋文庫、大宅壮一文庫、国立ハンセン病資料館、新潮社資料室、日本近代文学館といった15の図書館・資料館の取材をしていて、経験豊かな館員さんの話も興味深かったですし、校閲部が有名な新潮社を支える資料室の取材も良かったですね。2025/02/05
チェアー
9
書庫は図書館の心臓部だ。その図書館の核心だ。なぜ、図書館であるのか、なぜ存在しているかの理由をほのかに示すのが書庫のたたずまいだ。だからこそ、書庫をあるくことはとても贅沢なことなのだ。 2025/02/14
さとまる
4
図書館本。図書館など様々な書庫への潜入記録。惜しむらくは写真が小さいモノクロだけなこと。口絵部分でも大きなカラー写真をドーンと紹介して欲しかった。新潮社の資料室拝見してみたい……。2025/09/06
Hanna
3
仕事前の読書に。退職しても書庫が気になるって、なんか分かるなぁ。我ながら物好き。2025/02/25
skr-shower
2
パラパラと。写真がカラーでないの、価格とか何か問題があるのでしょうか。新潮社資料室などカラーで見たかった。これだけ内部の人しか入れない所に入れるのは信用のある筆者?2025/03/15




