内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
茶の湯で湯を沸かすために用いる「風炉」。その風炉には灰を入れ、実用と装飾を兼ねて灰形をつくります。灰は、大火の際にある茶人がまず風炉灰の箱を持ち出したという逸話が伝わるほど、茶人にとって大切なものでもあります。本書は、今日庵業躰・名誉教授であり「暇さえあれば風炉の前に座って、一心に風炉の灰形を作っていた」という山藤宗山氏(1901~91)が、風炉や敷板などの道具類、灰形の種類、その準備と仕上げ、灰や道具の仕舞い方といった風炉灰にまつわる諸々を余すことなく綴った一冊です。 ※本書は昭和36年刊行『風炉灰の話』を新装版として刊行するものです。