内容説明
迷惑なの! と言われても。
昔話に説教、趣味の講釈、病気自慢に孫自慢。
そうかと思えば、無気力、そしてクレーマー。
双六やカルタの製作販売会社・雀躍堂の前社長・戸山福太郎は、娘婿に社長を譲ってからも現役に固執して出勤し、誰彼かまわず捕まえては同じ手柄話をくり返す。
彼の仲間も老害の人ばかり。素人俳句に下手な絵をそえた句集を配る吉田夫妻に、「死にたい死にたい」と言い続ける春子など、老害五重奏(クインテット)は絶好調。
「もうやめてよッ」福太郎の娘・明代はある日、たまりかねて腹の中をぶちまけた。
『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』に続く著者「高齢者小説」第4弾!
定年、終活、人生のあとしまつ……。
自分のこと、親のこと、いずれは誰もが直面する「老後」。
「最近の若い人は……」というぼやきが今や「これだから『老害』は」となってしまった時代。
内館節でさらなる深部に切り込む!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫の煙
11
老人=高齢者、65歳から老人と呼ばれるのだろうが、そこからの人生が長い。老害と呼ばれようとも、介護される老人になるよりは余程まし。どんな人生を生きた人でも、老人になるのはみんな平等だから、万人が読むべき小説。2025/05/22
cochon_voyage
0
ホームが昭和の定番過ぎて読む気が失せた2025/05/21
letta
0
オーディブルにて。序盤は老害の描写がリアルすぎて、日頃そういう人に悩まされている身としては正直キツかったです。ここで脱落する人もいるかも…と思いながらも頑張って聞き進めたら、後半から面白くなり、最終的には「聞いてよかった」と思える作品でした。 2025/05/17
S717
0
うちの父親かと思った。
mum milky
0
×2025/04/23