ハヤカワ・ミステリ<br> 鎖された声

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ハヤカワ・ミステリ
鎖された声

  • ISBN:9784150020149

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内容説明

Goodreadsが選ぶ2024年ベストのサスペンス
20年前、妹が誘拐されて以来、刑事チェルシーは誘拐事件を憎んでいた。ある日、2年前に誘拐された少女エリーが帰ってくる。さらに一緒にさらわれた少女の死体が発見された。だが、エリーは事件について何も語らない。彼女はただの被害者なのか、それとも?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

78
アメリカでは18歳以下の子どもが1年間に行方不明となる案件が約36万件という。日本もいずれそれを追う形になるのだろうか。この作品には何人もの行方不明者が登場する。物語は2年前に17歳で行方不明となったエリーが、突如見つかったことから始まる。担当するのは女性警察官のチェルシー、彼女自身も身内が事件に巻き込まれた過去がある。多くを語らないエリーの衣服についているのは誰の血なのか。なぜ沈黙するのか。後半になるにつれ明らかになる実態は想像するだけで悪夢を見そうになる。かなり衝撃的だが作品としては面白かった。2025/05/16

しゃお

29
2年前に行方不明になった少女エリーが保護される。何者かに監禁、虐待されてきたと思しきエリーですが、監禁されていた2年間についてはなかなか口を開こうとせず。担当する警官のチェルシーもまた姉を行方不明で失った過去が。その時の悔恨や正義感もあり、事件を解決しようとするその心情も丁寧に描かれています。ラストは思いがけない真実に驚きました。しかし何より心に残ったのは「娘を守ることに時間をかけるより、もっと息子を気にかけるべきではないだろうか」云々。ほんと、それな!2025/06/22

19
先が気になり一気読み。でしたが、結末が、唐突な感じでした。ちと、モヤモヤして残念なり。2025/08/03

凸凹パレード

13
「…マスコミに問いたい。世界に訴えたい。いつになったら満足するのか?社会はいかにして男の手によって女性たちが殺される現実を受け入れるのか」著者は言う。誘拐事件の被害者への批難について、それがどのようにして生まれて、誰が得をするものなのかしっかり考えてほしい、と。責められるべきは事件を起こした犯人で、決して被害者ではない、と。毎年六十万人が行方不明になるというアメリカの、行方不明当事者の骨太ミステリ小説。2025/06/23

nori

9
面白くは読んだんです。だけど、この作品の流れだとどうしてもガードナーのフローラ、D:D :ウォレンのシリーズを思い出してしまう。するとどうしたって評価は下がる。残念。チェルシー刑事にこの事件の担当させるかぁ?…ストーリーとしては失踪事件で姉を失い自責の念を拭いされないチェルシー刑事が、失踪少女エリーを探して捜査。2年後に逃走して来たエリーが保護される。然し逃走経路が分からない。犯人に迫る為の聞き取りをエリーは拒んでいる。何かを隠している。事件はとんでもない方向へ拡大し、面白味は増す。然し、その終結は…へ?2025/06/11

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