内容説明
「あの世」と交渉する力をもった霊能者、相談に訪れる依頼者、両者をとりまく地域社会――都心のスピリチュアルセラピストまで射程に入れ、私たちの隣にいる、現代日本の巫者の姿を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海星梨
5
可愛い表紙だが、これはガチ。津軽の巫者を中心に、質的研究として具体例が挙げられるので、最初と最後は難解だったけど興味深く面白かった。大学で心理学を学んだ身としては、「それ、統合失調症では……」になりがちなんだけど、もしそうであったとしても目が見えない方がイタコになったようにそういう職業が受け皿になり得ていたのかもしれんと思った。そういう職がない現在、包括的地域支援なんちゃらとか無理だよなと改めて思う。2023/04/17
hideko
1
人の営みは常識で語れる物だけではない。時を経て形を変えて存在する“霊的”な事柄。そこに救われる事がある限り、形を変えて存在し続ける。2017/12/31
K
0
(2017,163.9)ソフトカバーだが内容は学術的だった。赤倉の道場の地図の今昔対比があるとよいのにと思う。2年前に行ったら、30年前に話を聞きに行ったカミサマの堂社が無人になっており、隔世の感を持った。横で切るのではなく、変遷が知りたいが、一般向けにするためにわざとそうしなかったように思う。2021/09/30