内容説明
新作を出版し頭角を現す蔦重。耕書堂は人気となり、蔦重は歌麿と本づくりを始める
江戸のメディア王”として時代の寵児となった蔦屋重三郎の生涯を描く大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」を完全小説化。
蔦重こと蔦屋重三郎の営む本屋・耕書堂は、青本の新作を刊行し、徐々に名前を知られつつあった。そんな折、借金で首が回らない武士たちの窮状を解決すべく、老中・田沼意次は当道座・検校らを捕縛し、資産を没収する強硬手段に出る。幼馴染の花魁・瀬川の身請け人である鳥山検校にも奉行所の手が伸びる。瀬川も捕縛されるが釈放。離縁された瀬川は、蔦重と二人で店を切り盛りする夢を見る。一方、意次の命で、徳川家基の急死の原因を調べていた平賀源内は、鷹狩の手袋が鍵を握っていることを突き止める。しかしその手袋を手配したのはなんと意次だった。商売の手を広げる蔦重は、ある人物と出会い、歌麿と名づけて手伝わせるのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
57
「大河のネタバレ本」を読むか読まないかは個人の好み。だがネタバレ本を読まずに毎週日曜日にドラマを1回見るだけでは、話の展開や登場人物たちがセリフの意味を理解できないのでは。あと小説を読んでいると、最近の大河ドラマは1980年代や1990年代の大河ドラマと比べて場面の切り替わりが早い気がする。こうしたテンポの速さも「ノベライズ」を必要とする理由だろう。2025/05/03
まえぞう
19
2巻目は本屋としての蔦屋の成長がメインです。一方で田沼を核にした幕府内での暗躍が続きますが、この二つが今後どう絡まっていくのが気がかりです。2025/04/02
りこぴんとまと
2
脚本家森下さんは史実を絡めつつ視聴者のニーズに上手く応えてる仕事出来な人だなぁと感じた。特に瀬川に関しては、彼女ならそうするよねと思った。ネタバレを読んだからといって放送のほうがつまらなくはならない。むしろ楽しみにしている!2025/04/05
明るいくよくよ人
1
1からの惰性で読んでみたけど、テレビの脚本を忠実に小説っぽくしただけなので、どうも映像に強く引きづられてしまう。2025/08/24