集英社文庫<br> ばけもの厭ふ中将 戦慄の紫式部

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集英社文庫
ばけもの厭ふ中将 戦慄の紫式部

  • 著者名:瀬川貴次【著】
  • 価格 ¥583(本体¥530)
  • 集英社(2025/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087445534

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内容説明

時は平安。「今源氏」と噂される色好みの貴公子・雅平は、数々の女性と浮き名を流していた。恋文一つ返せないほど奥手な上総宮の姫君、廃屋での逢瀬を約束した昼顔の君など、今夜も恋人と甘い時を過ごすはずの雅平を、紫式部の祟りが襲う!? 『源氏物語』を思わせる怪事に次々と見舞われ、怪異好きの友人・宣能に、たまらず泣きつくが……。大人気「ばけもの好む中将」シリーズ、待望のスピンオフ作品。恋を追いかけ、あやかしに追われるドタバタ平安怪異譚!

目次

雨夜の怪異がたり、もしくは末摘花
コラム1. 末摘花のこと
廃屋での逢瀬、とくれば夕顔
コラム2. 夕顔のこと
怪異なんてないさ、もしくは朧月夜
コラム3. 朧月夜のこと
光源氏降臨、そして幻へ
コラム4. 源典侍のこと
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

120
「ばけもの好む中将」のスピンアウト作品で、同じ中将の「今源氏」といわれる人物が主人公となっています。この中将はどちらかというと女性の方が好みで妖怪などは苦手としていますが、このような人物の方がばけものに好かれるようです。「源氏物語」の話のような怪事が様々現れて中将を悩ませます。「ばけもの好む中将」も早く続編を出していただきたいですね。2024/01/01

真理そら

80
4人の美しい貴公子の中で色好みの中将・雅平を中心にしたスピンオフ、今源氏の雅平の話なので源氏物語へのオマージュという味わいになっていて楽しめる。「好む中将」の宣能は一度も本物の怪異に巡り合っていないのに「厭ふ中将」の雅平は怪異に合いまくりなのがおもしろい。雅平の母は楽しい人なので本編にも登場してほしいかも。2023/07/24

のこ🐈

58
時間がなくて、少しずつつ読み進めてやっと読了。その分、長く長く楽しめました! 『ばけもの好む中将』のスピンオフ小説ですが、元作品を知らなくても楽しめますし、知っていればさらに楽しめる小説。雅平の愛はどんな女性をも救う……これぞまさにアガペーなのでは??? と思ってしまいました。かなり年上の藤典侍(とうのないしのすけ)に対しても、恋愛感情はないものの、優しい気持ちがあるなぁと感じます。清々しいほどの直球の「愛」で、あっちもこっちも節操なく救っている雅平の活躍をまた読んでみたい、と思ってしまいました。2023/09/17

ぽんすけ

46
キャラ立ちがしっかりしてる雅平が主人公のスピンオフ本。彼は怪異とか勘弁してください、女性にしか興味ないですよ。というスタンスなのにめっちゃ怪異に遭遇してるのがウケる。彼のいい所は性格に暗いところもなく、女性それぞれに対してかなり誠実なところ。さすが今源氏といわれるだけのことはある。他の三人の中将か生ぬるい目で彼を見守ってる所がいいキャラポジだな、なんだかんだ憎めない愛されキャラでこれからもそのままでいてほしい。上総宮の亡きパパ上が本当に天井から現れたらめっちゃ怖いよね。どうして宣能は見れないんだろう2024/01/05

rosetta

35
前から読みたいと思っていたシリーズ「ばけもの好む中将」のスピンオフ。今源氏と呼ばれるモテ男、宰相の中将の雅平は源氏のエピソードそのままのような恋を経験し、ばけもの好む宣能すら出会ったことのないような怪異を体験する。(本編の怪異は全て偽だが初めての本物の怪異がスピンオフでいいのかと作者自身が後書きで書いている)まあ源氏に絡めている方が自分としては親しみ易かった。夕顔を呪い殺したのが六条御息所ではないのかもとか末摘花が自分こそ正妻だと信じていたのではないかとか新説が面白かった2024/10/08

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