ロヒンギャ難民100万人の衝撃

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ロヒンギャ難民100万人の衝撃

  • 著者名:中坪央暁
  • 価格 ¥4,400(本体¥4,000)
  • めこん(2025/03発売)
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  • ISBN:9784839603175

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内容説明

バングラデシュで実際にロヒンギャ難民支援に従事してきた元毎日新聞記者の衝撃のレポート。難民キャンプの写真150点。
ロヒンギャ難民とはどのような人たちなのか?
ロヒンギャはなぜミャンマーから逃げなければならなかったのか?
100万もの難民はどのような暮らしを送っているのか?
世界各国はどのような支援をしているのか?
将来の展望は?

目次

プロローグ 

第1章 ロヒンギャとは誰か――迫害の歴史 
無国籍の少数民族 
仏教国のイスラム教徒 
世界中に二〇〇万人が拡散 
アラカン王国以来の歴史 
日本軍の進攻と英国の密約 
「ロヒンギャ」の名乗り 
一瞬のマユ辺境行政区 
ネウィン独裁政権の登場 
最初の難民流出(一九七八年) 
国籍法と一三五民族 
国境を挟んだ移民の往来 
ネウィン独裁が決めた弾圧 

第2章 少数民族弾圧――繰り返される難民流出 
軍事政権下の難民流出(一九九一~九二年) 
    ラカイン州での人権侵害 
    民政移管後も続いた差別 
    ラカイン州での教育差別 
    二〇一二年の衝突と弾圧 
    「静かに虐殺される」国内避難民 
    仏教界のビンラディン 
    ボート・ピープルの出現 
    武装勢力ARSAの誕生 
    ARSAの二〇項目要求 
    コラム ARSAの解剖学 
    二〇一六年一〇月の衝突 
    予見可能かつ計画された大惨事 
    NVC受け取りの強要 
    民兵動員と情報操作 
    軍事力の急速な増強 
    ロヒンギャ集落の包囲・封鎖 
    ジェノサイドの最終ステージ 

第3章 大惨事の発生――2017年8月25日 
未明の一斉襲撃 
ロヒンギャ大虐殺 
コラム 難民の証言~コックスバザールのキャンプで 
闇に葬られた衝撃の事実 
国連調査団報告 
調査協力拒んだミャンマー 
女性に対する性暴力 
誰がヒンドゥー教徒を殺したか 
難民救ったバングラデシュ住民 
日本人医師が見た惨状 
一カ月間で六七〇〇人を殺害
入国直後に各地に拡散 
国軍による謀略説 
コラム 容易に往来できた国境 

第4章 渦巻く非難――アウンサンスーチーの沈黙 
    バングラデシュの方針転換 
    バングラデシュ軍の奮闘 
    「民族浄化」への非難 
    アウンサンスーチー氏の反論 
    スーチー氏見限ったロヒンギャ 
    正反対のミャンマー側報道 
    国連のミャンマー非難決議 
    国軍司令官ら六人「訴追を」 
    日本外交の独自のアプローチ 
    独立調査委員会への疑念 
    ロイター通信記者の不当逮捕 
    コラム ミャンマーの大虐殺 
    ブルドーザーで痕跡を一掃 
    コラム 「損害賠償は総額六〇億ドル」 

第5章 難民キャンプの日々――過酷な楽園 
    竹材とビニールの大都市 
    巨大キャンプの風景 
    イスラム諸国の存在感 
    1K相当のテントの我が家 
    モスク・マドラサ・学習センター 
    一日六〇人の新生児 
    表情異なるキャンプ群 
    食事と買い物事情 
    売買される援助物資 
    難民キャンプのドラえもん 
    子供だけで暮らす世帯 
    難民キャンプの花嫁 
    二度目のキャンプ生活 
    コラム キャンプ生まれの二世・三世 
    夜のキャンプは別の世界 
    コラム ミャンマー産ヤバとロヒンギャ 
    武装グループの戦闘訓練 
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

73
約500頁のうち、1章のロヒンギャ迫害の歴史のみを精読する。2章以降はパラパラ写真を眺めて読み飛ばす。ミャンマーの時事的な事柄やNGO「難民を助ける会」の体験談がメリハリなくだらだらと日記のように書いているので、どこまで読んでもたまねぎみたいで読み手の意欲を削ぐ。ロヒンギャ難民の問題を理解するには、ほかの本を読むことにする。2021/05/17

金吾

29
ロヒンギャに関しては名前しか知らなかったので、いろいろと考えさせられました。日本はほぼ単一民族ですので、感覚的にわかりにくい部分がありますが第1章のロヒンギャ迫害の歴史を読むことにより少し背景を理解することが出来ました。2021/09/21

スー

22
17前に読んだロヒンギャ危機より内容が深くて読めば読むほどロヒンギャ達の置かれた状況の酷さが強く伝わってきました。移動や結婚にはお金を払って許可を取らねばならず出産の抑制も行われまるでゲットーの様で虐殺が始まってからは処刑やレイプが行われバングラデシュに着いても渡河する為に金を払い今度は強盗団に襲われ難民キャンプに着いても人身売買組織に売られる本当に辛いインタビューでした。迫害する側のラカイン人の中でもロヒンギャを助けた人が居たが警察に捕まってしまう。ロヒンギャ問題解決の難しさがよく伝わってきました。2022/02/27

BLACK無糖好き

21
ロヒンギャ:ミャンマー西部のラカイン州に暮らすベンガル系イスラム教徒が名乗る自分たちの民族名。ジェノサイドは過去の話ではなく、つい三年前に起きている。特に女性や子供が惨たらしく殺害される場面の証言が辛い。◆昨年、日本政府はロヒンギャ掃討作戦を指揮したミン・アウン・フライン国軍最高司令官を招へいした。本書でも触れているラカイン州の経済開発や、対中国を見据えミャンマーとの良好な関係を維持する必要がある。形式的に民族問題の解決を促す外交姿勢。難民支援の現場とリアルな外交のコントラストに目眩がしそうだ。2020/08/06

こぽぞう☆

14
図書館本。読むのに時間かかった。ロヒンギャ=ミャンマーのイスラム教徒で国籍がない。としか、知らなかったから色々勉強はできた。でも、書籍としてはいかがか?私と同年代の毎日新聞の編集デスクまで勤めた筆者らしいが、文章下手だし、算数おかしいし。難民キャンプでの活動に関する最後の方は斜め読み。2020/02/09

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