フランス保護国時代のカンボジア

個数:1
紙書籍版価格
¥55,000
  • 電子書籍

フランス保護国時代のカンボジア

  • ISBN:9784839603144

ファイル: /

内容説明

本書は、A.シルベストル(1879-1937)による『カンボジアの行政』(1920)、20世紀初頭のカンボジア語紙『ナガラワッタ』の2冊組である。
 『カンボジアの行政』の原著者シルベストルは、カンボジアの高等弁務官、インドシナ総督代行を歴任、自ら行政学校でも教鞭をとった。本書の底本のクメール語版は、カンボジアの国立公文書館、およびフランス、ヴァンセンヌの国防省歴史資料部に所蔵されている。このテキストで行政の在り方を学び、その後、クメール政府の官員となった多くのクメール人が『ナガラワッタ』の読者や支持者となったと考えられる。本訳書『カンボジアの行政』では、訳者による丁寧な訳注があり、巻末には語彙集が付けられている。
 『ナガラワッタ』は、1936年12月から1942年7月までカンボジアで発行されていた民間のクメール語新聞である。新聞紙名の「ナガラワッタ」は、クメール民族の象徴ともいえるアンコール・ワットを意味する。本訳書では底本としたマイクロフィルム(ACRPPが1975年に作成した、全2巻)のうちの第1巻に収録されている第8号(1937年2月6日発行)から第149号(1939年12月30日)に掲載されているほぼすべての構成要素(国内ニュース、海外ニュース、社説、投書欄、物価一覧、昇格・合格者一覧、広告欄など)を翻訳したものである。また、訳注には、背景にどのような事情があるのか、といった解説や、『カンボジアの行政』との関連についても書かれている。

目次

第1分冊 カンボジアの行政
第2分冊 ナガラワッタ

最近チェックした商品