変容するインドネシア

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¥3,520
  • 電子書籍

変容するインドネシア

  • 著者名:小川忠
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • めこん(2024/10発売)
  • ポイント 32pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784839603366

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内容説明

インドネシアが日本を抜くのは時間の問題か…台頭するインドネシアの実力を知らないのは日本人だけだ。20年以上この国を見続けている著者が最新の情報と自らの観察と体験をもとにインドネシアの全体像をリアルに描いた大著。
カギとなるのは「イスラーム」と「デジタル化」です。

[目次]

序章 なぜインドネシアに注目する必要があるのか

第1部 インドネシア社会――変化の潮流と多様性

第1章 インドネシア・イスラームは「非寛容」へ向かうのか
第2章 インドネシア社会のデジタル化と民主主義

第2部 社会・文化変容から見たインドネシア各地

第3章 西部ジャワ――アートとデジタル化で変貌を遂げるバンドン
第4章 中部ジャワ――ジャワ文化本場のイスラーム女性組織に見る多様なジェンダー言説
第5章 東部ジャワ――イスラーム・エリートを生み出す国際派プサントレンの教育力
第6章 バリ――グローバル化とジャワのイスラーム化が刺激するバリ文化復興運動
第7章 アチェ――イスラーム法が施行される唯一の州
第8章 中部スラウェシ、ポソ――「宗教」紛争の負の遺産をどう乗り越えていくか
第9章 パプア諸州――パプアが問う国民国家のかたち
第10章 東ヌサ・トゥンガラ――キリスト教徒多数派の社会
第11章 スマトラ諸州――「開発」を問う森の人々
第12章 ジャカルタからヌサンタラへ――壮大な首都移転構想の目指すもの

第3部 コロナ禍後の世界におけるインドネシア

第13章 イスラームを外交資源とするインドネシア――タリバンへの説得
第14章 新冷戦が刺激する新・非同盟主義外交
第15章 深まる中国との関係と華人系インドネシア人
第16章 近代医学とナショナリズム――インドネシアの原点回帰

終章 日本・インドネシア関係の未来に向けて 

あとがき
参考文献
索引

目次

序章 なぜインドネシアに注目する必要があるのか

第1部 インドネシア社会――変化の潮流と多様性

第1章 インドネシア・イスラームは「非寛容」へ向かうのか
第2章 インドネシア社会のデジタル化と民主主義

第2部 社会・文化変容から見たインドネシア各地

第3章 西部ジャワ――アートとデジタル化で変貌を遂げるバンドン
第4章 中部ジャワ――ジャワ文化本場のイスラーム女性組織に見る多様なジェンダー言説
第5章 東部ジャワ――イスラーム・エリートを生み出す国際派プサントレンの教育力
第6章 バリ――グローバル化とジャワのイスラーム化が刺激するバリ文化復興運動
第7章 アチェ――イスラーム法が施行される唯一の州
第8章 中部スラウェシ、ポソ――「宗教」紛争の負の遺産をどう乗り越えていくか
第9章 パプア諸州――パプアが問う国民国家のかたち
第10章 東ヌサ・トゥンガラ――キリスト教徒多数派の社会
第11章 スマトラ諸州――「開発」を問う森の人々
第12章 ジャカルタからヌサンタラへ――壮大な首都移転構想の目指すもの

第3部 コロナ禍後の世界におけるインドネシア

第13章 イスラームを外交資源とするインドネシア――タリバンへの説得
第14章 新冷戦が刺激する新・非同盟主義外交
第15章 深まる中国との関係と華人系インドネシア人
第16章 近代医学とナショナリズム――インドネシアの原点回帰

終章 日本・インドネシア関係の未来に向けて 

あとがき
参考文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

makimakimasa

9
著者の本は赴任直前に読んで以来だが、上司宅で新作を見つけて拝借し、在住9年目に入るのに合わせて読了。貧民街「ダゴ・ポジョック」等の芸術を売り出すバンドン、イスラム法による自治の約束をスカルトが反故にしたアチェ、宗教紛争地ポソ、西洋間で取り決めたオランダ領有が実際現地では自覚不十分だったパプワ、最貧困州かつイスラム比率が最も低い東ヌサ・トゥンガラ、リリ・リザ監督『スコラ・リンバ』(森の民の学び場)の舞台スマトラ、新首都候補は当初パランカラヤだった等、各地の歴史と今が色々勉強になる。プラナカンについても1章。2025/04/10

K

2
「多様性の国インドネシア」とのなんとなくのイメージが、今ではその本質を揺るがしかねない事態になっている。「デジタル化」が進み、スマホやSNSの普及によるプラスマイナス両面の影響が顕在化し、政治、経済、宗教がその煽りを受ける。日本とも「支援する・される」の関係から「肩を並べて歩む」パートナーとして、お互いに協働していかなければならない。2024/10/25

takao

2
ふむ2024/10/08

RYU

2
現代インドネシアは、グローバリゼーションと連動し、イスラーム化とデジタル化が進行。インドネシア・イスラームが従来有しているとされた寛容性が失われつつある。ヒンドゥー文化の復興運動Ajeg Baliが活性化するバリ島、Creative city政策により変貌を遂げつつある西部ジャワのバンドン等、インドネシア各地の社会・文化的変容が紹介されている。イスラム教の他に多彩な宗教がある(東ヌサ・トゥンガラ州はキリスト教88.8%他3州で50%超、バリ島ではヒンドゥー教83%)、多様な社会の変容を多角的に論じる。2024/04/21

young

1
その多様性に驚く。そしてその包括性にも驚く。偶然にもインドネシアという国を深く知る機会を得たが、これからアジアや世界の中でより存在感を出していく国となるだろ。この国に縁することができたことに感謝だ。 青年医師たちが独立を担っていく存在になっていたことも大きな学び。新大統領の当選の時期と、研修10日前に読めた。2024/02/21

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