内容説明
ラーマーヤナを見ながらラーマーヤナを学ぶ。
古代インドの叙事詩ラーマーヤナは、9世紀以降東南アジア各地に広まり、人形劇、仮面劇、舞踊劇、創作舞踊、影絵、映画、歌曲、文学、コミックなどあらゆる分野の芸術・芸能において最もポピュラーなテーマになっています。各国・各分野でラーマーヤナ演劇はどのような展開を見せているのでしょうか。
本書刊行に合わせて日本でもファンの多いインドネシアの3人のアーティストがラーマーヤナの新作を創作。記載のQRコードからYouTubeでそのパフォーマンスを実際に見ることができます:
(1)舞踊劇「人魚ウラン・ラユンとアノマン対レカタ・ルンプン」(ディディ・ニニ・トウォ)
(2)ワヤン・アニメーション「ラーマーヤナ:最後の使命」(ナナン・アナント・ウィチャクソノ)
(3)合唱・ケチャダンス「シーターの火の試練」(ケン・スティーヴン)
「ラーマーヤナを見ながらラーマーヤナを学ぶ」という新しい試みの書籍です
目次
【第1部 ラーマーヤナの多元的解釈】
第1章 現代東南アジアにおけるラーマーヤナ演劇の多元的意味
第1章付論 ヴァールミーキ版の7巻本の概要と東南アジアにおけるその展開
第2章 タイのラーマーヤナ、「ラーマキエン」の現代的展開――チャイヨー・スタジオ
製作映画を中心にして
第3章 残虐なる魔物か、それとも勇敢に死にゆく英雄か?――バリ島のワヤンの演目
「クンバカルナの死」のダランによる解釈
第4章 カンボジアにおけるラーマーヤナ演劇
【第2部 多様化する上演コンテクスト】
第5章 インド人ディアスポラとラーマーヤナ――シンガポールにおけるアートマネージ
メントとローカル/ナショナル/グローバルな表象
第6章 観光文化におけるラーマーヤナ演劇――インドネシア、タイの事例から
【第3部 表象されるラーマーヤナ】
第7章 ラーマーヤナ演劇をめぐる近代タイ知識人の認識
第8章 日本の博物館で東南アジアのラーマーヤナを展示する
【委嘱創作作品】(QRコードで鑑賞できます)
1.ディディ・ニニ・トウォによる舞踊劇「人魚ウラン・ラユンとアノマン対レカタ・ルン
プン」
2. ナナン・アナント・ウィチャクソノによるアニメーション作品「ラーマーヤナ:最後の
使命」
3. ケン・スティーヴンによる合唱作品 「シーターの火の試練」
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