間違いだらけの日本の物流

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間違いだらけの日本の物流

  • ISBN:9784863102927

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内容説明

◎日本の物流に未来はあるか? 経営上の最大級の問題を、 業界を知り尽くした専門家2名が徹底分析!
働き方改革によるトラックドライバーの残業規制により、「物が運べなくなる」として大問題となった「物流2024年問題」。しかし2024年4月を迎えたとき、「物が運べなくなる」ことはなかった。
では、2025年を迎えた今、問題は解決されたのか? 騒ぎは杞憂だったのか? 答えは否だ。表面上の対策は打たれたものの、根本の業界構造は何も変わらず、物流現場は限界を迎える日は、刻一刻と迫っている。
本書では、霞が関の委員会の様子から現場まで知り尽くした物流を専門とする有識者2名が、2024年を経て水面下で破綻に近づく日本の物流の現状を、最新動向を踏まえ、忖度抜きで徹底分析。消費者・社会へ変革を提言する。

[目次]
第1章 「2024年問題」とは何だったのか
第2章 現場は何が変わり、何が変わらなかったのか
第3章 商慣行が深刻化させるドライバー不足
第4章 荷主・消費者にとっての「当たり前」は持続可能か
第5章 社会の仕組み全体の見直しを迫る「物流危機」
 

この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『間違いだらけの日本の物流』(2025年3月20日 第1刷)に基づいて制作されました。
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

116
労働問題が最大の課題だと思っていた自分が浅はかだった。日本の物流には、多層的な下請け構造、附帯業務(荷卸しや仕分け)の要求など、歪んだ商習慣という根本的な問題が横たわっている。全ての出発点が、1990年の物流二法の改正(規制緩和)だったと知る。無責任な規制緩和が不健全な市場構造を生み、さらに、人口減少による低成長を予測して、業界は改革への中長期的な対応を躊躇する。物流問題は、正に、この国が直面する袋小路を象徴している。克服するには、利用者を含めた社会の仕組み全体の見直しが必要という本書の主張に納得する。2025/05/14

かとたか

1
タイトルが逆に軽くしてしまってるように感じるが、中身はデータに基づいた論文に近い内容。最も早く2024年問題を振り返った書籍ではないだろうか。ただ、過去に出した論文をもとに章を構成してるので、少し一貫性を見出しづらかった。そもそも間違いだらけと言うのは、企業にいってるのか、政府に言ってるのか。やはりタイトルに少し引っかかる。2025/09/24

トミー

1
2024年問題から1年以上経ったが、実感としてはそこまで困った状態にはなっていない。しかし、物流業界の人手不足等を考慮すると絶対にどこかで課題がより顕在化するだろう。 と思っていたところに本書に出会えたので、実態を把握する上でとでも参考になった。 本腰入れて変わる日は来てくれるのかね。 それに、パレットもそうだが、もっと標準化を進めないと今の時代に合っていていないと思う2025/06/02

Go Extreme

1
物流危機 多層的な下請け構造 ドライバー不足 長時間労働 低賃金 2024年問題 中小零細事業者 価格競争の激化 荷待ち時間 付帯業務の負担 ジャストインタイム物流 短いリードタイム 情報化の遅れ 標準化の遅れ 積載効率の低下 荷役作業の煩雑化 交渉力が弱い 多頻度小口配送 厳しい時間指定 商流と物流の分離 サプライチェーン全体での連携 パレットの活用 運賃の適正化 共同配送 モーダルシフト 環境負荷の低減 持続可能な物流 社会全体での意識改革2025/04/08

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