文春文庫<br> 奇術師の幻影

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文春文庫
奇術師の幻影

  • ISBN:9784167923594

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内容説明

北欧ミステリの女王、渾身のドンデン返し

まさかこんな結末が待っているとは
――池上冬樹氏(本書解説より)

北欧ミステリーの女王+スウェーデン最高のメンタリスト。
最強タッグで贈る警察ミステリー、誰も予想しなかった
驚愕のラストを迎える。

地下鉄トンネル内で発見された白骨の山。やがて連続殺人だと判明した事件は、法務大臣の失踪へと予想を超える大事件へと発展した。ストックホルム警察特捜班が奔走する中、たびたび犯罪捜査に関わってきたメンタリスト、ヴィンセントのもとにはパズルめいた挑戦状が頻々と届き、彼の過去を暴こうとする……。
特捜班の刑事ミーナと、ヴィンセント。それぞれを巻き込む事件は、いずれもクリスマスをデッドラインとしていた。聖夜にいったいどんな惨劇が演じられるというのか?

事件捜査のスリルに、個性あふれる刑事たちの物語をよりあわせる警察ミステリー、最後の最後に明かされる驚愕の真相。

「すでに一作目から作者たちは、大どんでん返しの伏線をはっていたことになる(本書解説より)」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

93
主人公のミーナ&ヴィンセントシリーズの3作目のようですが、全2作は未読です。かなりのボリュームですが最後まで読ませてくれました。解説で池上冬樹さんも書いておられるのですが、少し前に読んだ「魔女の檻」のイメージを思い出しました。最後の最後でえっと感じさせるやり方ははやっているのでしょうか?途中の長い幕間のように感じさせるところもあるためにこのような決着にしたのかと思いたくなります。2025/05/16

yukaring

72
地下鉄のトンネル内で発見された白骨の山。この骨には特殊な処理が施され連続殺人事件であることが判明。その頃クリスマスを祝う法務大臣の元に不審なカードが届く。その番号に電話をかけると“彼の命が終わる日”を告げる不穏なメッセージが。そして彼は失踪。特捜班の刑事ミーナとメンタリストのヴィンセントがタッグを組み調査を進めるが、事件達は絡み合い予測がつかない方向へと発展、犠牲者を増やしていく。そしてヴィンセントの元にはパズルめいた挑戦状が…。ラストに待ち受ける衝撃の真相。想像を越える結末に全て持っていかれた感じ。2025/06/27

ばんだねいっぺい

25
登場人物の私生活がレイヤーとして重層的になっているところが読ませるところ。帯句から、ちゃぶ台返しは警戒していたが、そっちかと言う着地点でした。2025/06/15

21
三部作の完結編、ヴィンセントの最後のトコで、脱力でした。登場人物が多いし、途中まで何か楽しめず、終盤やっと勢いついたのに。ちと好みでなかったです。2025/06/21

あかぽち

7
極度の潔癖症刑事ミーナとメンタリストのヴィンセントが活躍するシリーズ3作目。地下鉄で発見された白骨。場所をかえて見つかる複数人の白骨は誰なのか、何があったのかが調べられていく過程は面白い。それと同時進行するヴィンセントへのファンからの脅迫。この2つは繋がっているのかな?と思っていた。いつも私は読みが甘い。答えちゃんと、あったんだよな。2025/12/05

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